性と愛は別物? 調教、絶頂、行きずりの関係…リビドーに突き動かされる男女を大胆に描くR18話題作

#ウー・カンレン#ヤン・ヤーチェ#リウ・ジューピン#リャン・シャンホア#台湾映画#映画#狂ったリビドー

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『狂ったリビドー』
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『狂ったリビドー』

多様なエロティシズムを通し、人間にとって重要な性のあり方を描き出す

台湾映画史上、最も衝撃的なエロティック・ラブストーリー『狂ったリビドー』が公開されることが決定した。本作より予告編、ポスタービジュアル、場面写真を紹介する。

・衝撃的なエロティック・ラブストーリー『狂ったリビドー』の場面写真をすべて見る

男女の枠を超えた“ジェンダーフリー”への法制化が進む台湾から、人間のサガを大胆かつリアルに綴った映画が誕生した。生きていく過程で生じる孤独や不安や挫折——本作は、そんなやり場のない感情に囚われた人々にスポットを当て、空虚な心を肉体の快楽によって満たそうとする刹那的な生き方を赤裸々に映し出す。

『狂ったリビドー』

それなりに体は反応しているのに絶頂に達したことが一度もないトランスジェンダーのリュー(リウ・ジューピン)は、インターネットで知り合った男たちと自由気ままにSEXを楽しんでいる。バツイチ男チェン(ウー・カンレン)は反抗期の娘に毛嫌いされ、セフレのリューと刺激的な行為を交わして寂しさを埋める日々。

『狂ったリビドー』

リューの親友クイーニー(リャン・シャンホア)は、セレブな青年社長との結婚が決まるが、SM好きな性癖だけは秘密にしていた。デリヘル男子ロン(ウィル・オー)は貧乏な暮らしから抜け出せない憤りを発散するかのように、常連客のクイーニーを調教する。

抑えきれない性的欲求“リビドー”に突き動かされ、ただ肉体だけで繋がっている男と女。愛のない不確かな関係は、真実の愛を求めて彷徨う。フルヌードによる耽美なSEXシーン、心まで裸にされるハードコアなSMプレイ、タブーの限界を突き破る過激すぎる3P…。多様なエロティシズムを通し、人間にとって重要な性のあり方をR18で露わにする。

『狂ったリビドー』

『GF*BF』(12年)などで知られるヤン・ヤーチェ監督の最新作となる本作には、『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』(25年)で金馬賞最優秀男優賞を受賞したウー・カンレンに加え、リウ・ジューピン、リャン・シャンホアほか個性派俳優たちが集結する。

『狂ったリビドー』

第20回大阪アジアン映画祭の上映時に来日した監督は、「この10年、台湾では性に対する考え方が大きく変わりました。そして性と愛をどう考えるかについて、コロナ禍を挟んで大きく変化しました。マッチングアプリなどによって、若い人の間には性と愛を切り離して考えるという考え方が広まっていると思います。現代の人は性と愛を切り離して捉えようとしていますが、性を突き詰めていくと必ず愛の問題になってしまうということを描いています」と語っている。

『狂ったリビドー』は2025年5月30日より全国順次公開。