木村文乃主演『LOVE LIFE』ヴェネチア映画祭・コンペティション部門に正式出品決定

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(C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS

深田晃司監督が構想期間18年の時を経て完成させた最新映画『LOVE LIFE』が、ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。あわせて予告編が解禁されている。

・幸せな日常に突如として重なる不穏な鐘の音…彼女が駆け出した先には何があるのか!?

木村文乃「まだ実感がなく気後れしていますが…」ヴェネチア出品の心境語る

本作は、メ~テレ60周年記念作品にして、ミュージシャン・矢野顕子が1991年にニューヨーク移住後に発表した初のアルバム『LOVE LIFE』に収録された同名楽曲をモチーフにしたヒューマンドラマ。愛と人生に向き合う夫婦の物語を描く。すでにフランスでも公開が決定している。

劇中では、愛する夫と愛する息子、幸せな人生を手にしたはずの主人公・妙子(木村文乃)に、ある日突然降りかかる悲しい出来事、そこから明らかになる本当の気持ち、彼女が選ぶ人生が描かれる。木村は妙子の、嵐の前の静けさが孕む寧静な佇まいと爆発しそうな激情を、全身全霊で表現した。

妙子の夫、二郎役には、映画やドラマで活躍する永山絢斗。妙子の元夫、パクを演じるのはろう者の俳優・手話表現モデルとしても活躍する砂田アトム。二郎の元恋人、山崎を演じるのは活躍目覚ましい山崎紘菜。

第79回を迎える今年は、イタリア現地時間の8月31日から9月10日まで行われる。現地には深田監督、主演の木村も参加し、受賞結果は9月10日に発表される予定だ。最高賞の金獅子賞の受賞となれば、北野武監督の『HANA-BI』(98年)以来25年ぶりとなる。

正式出品の一報を受けた深田監督は「大変歴史ある映画祭に『LOVE LIFE』を上映したいと望んで頂けたことは、驚きと共に、俳優・スタッフの総合力をご評価頂けたことに他ならず、とても誇らしく思います。そして、リド島に矢野顕子さんの歌声が響く! 今から楽しみで仕方ありません」。木村も「まだ実感がなく気後れしていますが、たくさんの方に祝福される作品の一部になれたことはとても光栄に感じております。深田監督との出会い、そして深田組のみなさん、共演のみなさんとの撮影は私にとって転機になる大切な時間でした。この機会によりたくさんの方々に見て頂けたら幸せです」とコメントを寄せている。

『LOVE LIFE』は9月9日より全国公開。