失敗すれば収監! タイ洞窟遭難事件の少年たち全員救出の奇跡の方法は?

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驚愕!少年たちに麻酔を打ち、眠らせて潜水する!?

2021年のトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、2021年10月にアメリカで公開されるとたちまちの大ヒットとなったドキュメンタリー映画『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』が、2月11日より順次公開される。今回はタイ海軍から特別に手に入れた当時の映像をもとに救助の裏側が明かされる本編映像と、推奨コメントが解禁された。

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今回公開された本編映像は、報道陣へ退去要請が出されたことで作戦開始の噂が流れ、洞窟のまわりに集まった少年たちの家族や関係者の不安そうな姿が映し出されるシーンから始まる。遭難から16日が経ち、洞窟内の酸素減少や少年たちの体力低下が進む絶体絶命の状況。そこで洞窟ダイバー達が下した決断は、少年たちに麻酔を打って両手を縛り、眠らせた状態で潜水するという驚愕の作戦だった。

ウェットスーツの上から少年たちに注射をする必要があるため、医師であり洞窟ダイバーのハリスが指揮を執り、注射の経験などない民間ダイバーたちにペットボトルを使って基本的な打ち方を指導する。もし救出に失敗すれば世界各地から集まったダイバーたちは帰国が許されず、タイの法律により収監される可能性もあり、車で逃亡する計画がひそかに練られていたという。インタビューに答える彼らの表情からは、背負っていたプレッシャーの大きさがうかがえる。

救助はどのように実行され、少年たちの救出は成功するのか。この後の展開が気になるシーンになっている。

また、公開に先がけて本作を鑑賞した著名人、専門家の方々から推奨コメントが到着した。映画ライターのよしひろまさみち氏は、当時日本でも大々的に報道された遭難事故の裏側が明かされる本作について「こんなにも困難な作戦だったのか、と驚き、そして胸を打つ」とコメント。

排水や土木の専門家などを現地へ派遣し、タイ政府関係者に効率的な排水方法を助言するなど救出作戦を支援した元JICAタイ事務所次長、現アフガニスタン事務所次長の三宅繁輝氏は「必要な手立てを打ちつつも、最後は自らのリスクを負い救援を成功させたダイバーや関係の皆様の勇気に敬意を表します」と、現地で救出作戦に貢献した関係者の1人としてコメントを寄せた。その他、数々の著名人たちも感動の思いを述べている。

『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』は2月11日より順次公開。

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