ロシア支配下のチェチェン共和国で現実に行われている“ゲイ狩り”の実態を告発

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『チェチェンへようこそーゲイの粛清ー』

活動家たちに密着し、ゲリラ撮影の手法で危機的状況を撮影

チェチェン共和国当局によるLGBTQ迫害の実態を描いたドキュメンタリー『チェチェンへようこそーゲイの粛清ー』が、来年22年2月26日より全国映画館にて上映される。それに先立ち本作品の予告編が公開された。

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ロシア支配下のチェチェン共和国で国家主導の“ゲイ狩り”が横行している。同性愛者たちは国家警察や自身の家族から拷問を受け、殺害され、社会から抹消されている。それでも決死の国外脱出を試みる彼らと、救出に奔走する活動家たちを追った。本作品では、被害者の命を守るため、フェイスダブル技術を駆使し身元を特定不能にしている。世界はこの大罪を止められるか。

監督のデイヴィッド・フランスは、伝説的なトランスジェンダー、マーシャ・P・ジョンソンの死の真相を追ったドキュメンタリー『マーシャ・P・ジョンソンの生と死』(17年)などで知られ、アカデミー賞ノミネートの経歴を持つ。本作品において彼は、過去にも重要なテーマとしてきたLGBTQ問題を前面に打ち出し、ロシアのチェチェン共和国で現在起こっている人道的危機の驚くべき実態を伝える。

チェチェンではゲイやトランスジェンダーであることは悪とされている。LGBTQの人々は拘留、拷問、命の危険に瀕し、息をひそめ恐怖に怯えながら暮らさなければならない状況にある。フランス監督は、迫害の犠牲者を救出する活動家たちの中に入り、ゲリラ撮影の手法で彼らが直面する困難と日々の地下活動を記録。その映像は、恐ろしく残忍な虐待の様子を伝え、隠されてきた残虐行為と危機的状況を暴き出すものになっている。

世界的に抗議の声をあげるには情報が少なく、ロシア連邦政府からの対応も得られないため、活動家らは秘密裏にネットワークを駆使し自力で問題に取り組まなければならない。そして、既に数え切れないほどの犠牲者が殺害され、行方不明者は数百人にのぼる。

『チェチェンへようこそーゲイの粛清ー』は、来年22年2月26日より全国で公開される。

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