加賀まりこ、人生初体験! 「塚地君の手がプヨプヨしていて…」。『梅切らぬバカ』メイキング映像公開
本編には採用されなかったお宝シーンも収録。本物の親子のようなやり取りに心温まる。
加賀まりこ主演、塚地武雅(ドランクドラゴン)出演の映画『梅切らぬバカ』が11月12日より全国公開される。公開を目前に控え、親子の何気ない日常を描いたシーンのメイキング映像が公開された。
本作品は、自閉症を抱える息子と母親が織りなすヒューマン・ドラマ。日本の若手映画作家を育てる「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」の長編映画として選出・製作された。監督は和島香太郎が務める。
山田珠子(加賀)は、息子・忠男(塚地)と2人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣の里村家からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。しかし、初めて離れて暮らすことになった忠男は環境の変化に戸惑い、ホームを抜け出してしまう。そんな中、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが……、というストーリーだ。
今回公開されたのは、珠子が忠夫の爪を切る、というシーンのメイキング映像。親子の何気ない日常を切り取ったワンシーンだが、劇中で加賀が一番冷や冷やした場面だという。「塚地くんの手がプヨプヨしていて、肉を切ってしまわないかと怖かったです。猫の爪は切ったことあるけど、人の爪を切るのは初めてでした」と振り返る。
また、珠子の「よその人を傷つけないように、お手入れします」という言葉に忠男が「かまいません」と返すと、珠子はふと笑みがこぼれて忠男の顔を見る、というシーンは、本編には採用されておらず、メイキングでしか見ることができないスペシャル映像だ。
加賀が塚地のことを「本当の息子のように愛おしかった。演技をしているとついつい込み上げてきましたね」と語っているように、加賀の溢れる愛情が垣間見える場面となっている。
珠子が忠男の髭剃りを手伝ったり、忠男がこぼしてしまったご飯をさりげなく拭ったり……と本物の親子のように長年営まれてきた日常を丁寧に描いた本作。日々向き合い、寄り添って生きる親子の姿から、ありふれた毎日の大切さを再認識させられる。
『梅切らぬバカ』は11月12日より全国ロードショー。
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