「いいね」の賛美が心を蝕んでいく… SNSの闇に墜ちた男たちの末路とは

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名門一家の新星ジア・コッポラが描くYouTuberの狂気

映画界の名門・コッポラ家の新星、34歳のジア・コッポラ。その監督作でYouTuberの狂乱を描いた映画『メインストリーム』が、10月8日より公開される。公開に先立ち、若々しい感性とセンスが光る本編映像が解禁された。

映画界に君臨するコッポラ一族の華麗な才能

ジア監督は、『地獄の黙示録』『ゴッドファーザー』で知られる巨匠フランシス・フォード・コッポラの孫。叔母は『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ監督、親戚にはニコラス・ケイジ、その他、祖母、叔父、大叔母などが映画界で活躍しているセレブ中のセレブだ。幼い頃から映画の現場で過ごしてきた彼女は、「ソフィアやおじいちゃんの撮影現場が映画学校のようだった」と語っている。

本作は、そんなジア監督にとって『パロアルト・ストーリー』に続く長編2作目。2020年ヴェネチア国際映画祭にも正式出品され、全米公開時に激論を巻き起こした。

『メインストリーム』の舞台となるのは、エンターテインメントの聖地とも言うべきロサンゼルス。ある出会いをきっかけに共同で動画制作を始めた3人の男たちは、YouTubeで絶大なる人気を博してスターダムを駆け上がる。賛美の声と「いいね」の刺激に酔いしれる彼ら。だが次第に「いいね」の虜となり、人格が蝕まれていく。やがて賛美はバッシングへと変わり、狂気が暴走していく……。

主演は『アメイジング・スパイダーマン』でブレイクしたアンドリュー・ガーフィールド、カリスマ的な魅力と天才的な話術の持ち主を快演する。その恋人を、イーサン・ホークとユマ・サーマンを両親に持つ人気ファッションアイコン、マヤ・ホークが演じている。

一見、華やかに見えるSNS界の闇に斬り込んだジア監督。「ソーシャルメディア上で人気を支えるものは一体何なのか、を突き詰めたかった。私たちは何気なくSNSを見ているけれど、実は無意識に押している“いいね”や“フォロー”がSNSの主流(メインストリーム)を作っている。なのに私たちには、その自覚がない……という問題に気づいたの」と、本作を作った動機を語った。

『メインストリーム』は、10月8日から公開される。