『honey』平祐奈×横浜流星×水谷果穂インタビュー

平祐奈が平野紫耀のド天然ぶりを暴露!

#平祐奈#横浜流星#水谷果穂

三咲くんと違い、僕は全然可愛くないので頑張って演じた(横浜)

史上最高に“甘い”初恋を描いた目黒あむの人気コミックを実写映画化した『honey』。赤髪で超不良と恐れられていながらも、実際は思いやりに溢れる主人公・鬼瀬大雅を演じたのは、5月23日にCDデビューが決まったジャニーズ「King & Prince」の平野紫耀。鬼瀬から「俺と、結婚を前提につき合ってください!」と突然プロポーズからの告白をされた女子高生・小暮奈緒を演じた平祐奈、鬼瀬のクラスメイト・三咲渉役の横浜流星、クールな同級生・矢代かよ役の水谷果穂の3人が「すごく楽しかった」という撮影を振り返った。

──3人とも特徴的なキャラクターを演じましたが、ご自身と似ている部分や共感できる部分はありましたか?

:奈緒はヘタレ&ビビりで内気な女の子なのですが、私は日々何事もチャレンジだと思って生きているので、正反対だなというのが最初の印象でした。でも、私も高校1年生までは、人になにか言われても断れない性格だったので、そういう意味では、鬼瀬くんから告白されて、断りきれずに付き合いはじめてしまった奈緒ちゃんの気持ちは理解できました。

平祐奈

横浜:三咲くんの、素直になれずに思っていることと違う行動をとってしまう部分は共感できました。でも三咲くんってとっても可愛いところがあるのですが、僕は全然可愛くないので、そこは違いましたね。

:えーそんなことないですよね? 可愛いですよ!

横浜:本当に? 自分では全然可愛くないと思っているので、髪の毛をクルクルにしてごまかしたり、声のトーンをいつもより上げてみたり、大きなモーションをしたりして、どうにか可愛らしさを強調しようと頑張りました。

水谷:かよみたいなクールで格好いいところは、全然自分にはない部分だと思いました。だから、しゃべり方や髪形という表面的なところから変えていきました。でも、頭の中は共感できる部分が多かったです。

──少女コミック原作の実写化ということで苦労した部分はありましたか?

:少女漫画のザ・ヒロインみたいな役は今回初めてだったので、とても嬉しかった半面、私でいいのかなというプレッシャーはありました。漫画の奈緒ちゃんがとても可愛いので、どうしたらいいのか考え、まずは見た目から、髪の毛を20センチほど切って、色も茶髪にしてビジュアル的に奈緒に近づけました。ヘタレでビビりな性格面については、手に力をいれて話したり、人と目線を合わせないようにしたりしながら、徐々に奈緒の気持ちに近づいていこうとしました。

水谷果穂

横浜:先ほども話しましたが、三咲くんはとても可愛らしいビジュアルなので、ヤバイと思いました。でも僕もこういう役は初めてだったので嬉しかったです。役作りとしては、見た目は眉毛を隠してふんわりした髪型で、可愛らしさを出し、しゃべり方なども子どもっぽくするように意識しました。

水谷:自分の話し方だと、どうしても優しく聞こえてしまうので、かよのクールさを出すために、あまり感情表現を表に出さないようには心がけました。心の内にある感情と、表に出ている表情のバランスが難しかったです。

──同世代のメンバーが多かったと思いますが、撮影中、思い出に残っているエピソードはありますか?

:本当にみんな仲が良くて、毎日リズムゲームとか、アプリゲームで盛り上がっていました。中でも印象に残っているのが擬音を使って遊ぶゲーム。いつも果穂ちゃんに順番が回ると、シュールで斬新な擬音ばかり答えるので、周りは大爆笑でした。果穂ちゃんは見た目と違ってすごい天然なんです。

横浜:あとは(平野)紫耀が自分でゲームを作ったりしていました。

:(奈緒の叔父役の)高橋優さんが毎回なぞなぞを出してくれたりもしました。

横浜:学生時代に戻ったような感じで、本当に楽しかったです。

──印象に残っているシーンはありますか?

横浜:自分が出ているところではないのですが、奈緒がピンチの場面で、鬼瀬が奈緒との約束を守るシーンが好きですね。すごく男らしくて、僕もそういう人間になりたいなと思いました。

横浜流星

水谷:クラスでグループ決めをする場面で、「まだグループが決まってない人?」と言われて、かよと三咲くんと奈緒ちゃんと鬼瀬くんが手をあげるシーンですね。そのあと「ぼっちが集まったよ」って言われるところは、“集まっちゃった感”がなんとも言えず微笑ましかったです。

:キャンプファイヤーのシーンで、奈緒とかよちゃんが料理をしていて、鬼瀬くんが火をたいているとき、三咲くんだけずっと漫画を読んでいる場面があるんです。そこでかよちゃんが「漫画ばっかり読んでないで手伝いなさいよ」と言ったら、三咲くんが「お前に言われたくねーよ」ってちょっと喧嘩っぽくなっちゃって……。そのとき、鬼瀬くんが「喧嘩すんなよ」って発言するのですが、三咲くんが「お前に言われたくねーよ」ってまた突っ込むんです。そのくだりが、4人の関係を物語っているみたいで大好きです。

──鬼瀬は、会っていきなり「結婚を前提につき合ってください」と言いますが、この言葉にはどんな感想を持ちましたか?

横浜:めちゃくちゃストレートな言い方ですよね。女の子からしたら嬉しいの?

:嬉しいよ! 嬉しくない?

水谷:嬉しいかな(笑)? もちろんお互い気持ちが分かりあっている人に言われたら嬉しいと思うけれど、あまり知らない人に言われたら、結婚? するの? みたいな気持ちになってしまうかもしれません。

平祐奈
──結婚への憧れはありますか?

:あります! もちろん!

横浜:いつになるかわかりませんが、やっぱり家庭を持って誰かのために頑張るというのは憧れますし、自分だけではなく、他に大切な人が出来たらより頑張れると思うんです。

水谷:私もあります! 小さいころ、とにかく大人になったらお母さんになって子どもを育てるんだろうなって思っていたんです。いまでもそういう気持ちはあります。

平野紫耀さんは本当にムードメーカーでした(平)
横浜流星
──本作は“鬼キュン”映画と言われていますが、オススメの鬼キュンシーンはありますか?

:いっぱいありますが、特に好きなのは奈緒が(佐野岳演じる)郁巳くんに連れ去られてしまったとき、鬼瀬くんがダッシュで助けにきてくれるシーンは、めちゃめちゃ鬼キュンでした。

横浜:図書館の奈緒と鬼瀬のシーンはずるいですね。あのシーンは絶対、鬼キュンだと思います。

水谷:鬼瀬くんと奈緒ちゃんがお互いのほっぺをつねるシーンは、幸せいっぱいに見えました。キュンとします。

──日常で鬼キュンすることはありますか?

横浜:僕はトイプードルを飼っているのですが、仕事から疲れて帰ってくると、毎回玄関でお出迎えをしてくれるんです。その瞬間はキュンキュンしますね。

水谷果穂

水谷:私も実家にペットがいるのですが、テレビ電話で話をするとキュンキュンします。

──平野紫耀さんも水谷さん同様、天然とお聞きしているのですが。

:もうド天然です。みんなで本読みをしたとき、犬の話になって、平野さんは「実家の犬が白い毛色だったのに、だんだん黒く変わってきているんだよね」って真顔で話すんです。神徳監督が「親は何色なの?」って聞いたら「僕の親の色ですか?」って言うんですよ。「いやいや、話の流れからしたら犬の親でしょ」って、みんな大爆笑でした。本当に現場ではムードメーカーでした。

(text:磯部正和/photo:小川拓洋)
平祐奈=ヘアメイク:池上豪(NICOLASHKA)/スタイリスト:川上舞乃
横浜流星=ヘアメイク:永瀬多壱(VANITES)/スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
水谷果穂=ヘアメイク:馬場麻子/スタイリスト:中井綾子(crepe)

平祐奈
平祐奈
たいら・ゆうな

1998年11月12日生まれ、兵庫県出身。2011年映画『奇跡』で女優デビューを果たすと、『貞子3D』で、石原さとみ演じる鮎川茜の少女時代を務める。その後もコンスタントに映画やドラマに出演し、17年には、本作を含め8本の映画が劇場公開されるなど、一気にブレイクを果たした。

横浜流星
横浜流星
よこはま・りゅうせい

1996年生まれ、神奈川県出身。2019年、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の不良高校生・由利匡平役で一躍話題に。同年、映画『愛唄−約束のナクヒト−』、『チア男子』、『いなくなれ、群青』で主演を務め、ドラマ『あなたの番です−反撃編−』、『4分間のマリーゴールド』に出演。ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う』(20年)、『私たちはどうかしている』(20年)、映画『きみの瞳が問いかけている』(20年)に主演した他、21年はドラマ『着飾る恋には理由があって』、映画『あなたの番です 劇場版』など話題作にも出演。20年エランドール新人賞、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞、第15回ソウルドラマアワード・アジアスター賞を受賞。22年はTBS×ハリウッド共同制作ドラマ『DCU』に出演中。その他、主演映画『嘘喰い』、映画『流浪の月』、主演映画『アキラとあきら』の公開も控えている。

水谷果穂
水谷果穂
みずたに・かほ

1997年11月3日生まれ、静岡県出身。2013年『リアル脱出ゲーム 密室美少女』で女優デビュー。15年には『先輩と彼女』でスクリーンデビューを果たすと、16年公開の『バレンタインナイトメア』で初主演を務める。17年7月にシングル「青い涙」(ワーナーミュージック・ジャパン)で歌手デビューも果たす。4月スタートのTBS 日曜劇場『ブラックペアン』にも出演。