塚本晋也監督「戦争を頭だけでなく身体で感じて」 ヴェネチアで喝采浴びた最新作に込めた思い明かす
#ジェフリー・ラッシュ#ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?#ロドニー・ヒックス#塚本晋也
約8分のスタンディングオベーションに「ほっとしています」
鬼才・塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』より、ワールドプレミア直後に収録された塚本監督のコメント映像が解禁された。
・塚本晋也監督「戦争を防ぐ力があると信じている」最新作に込めた反戦への思い明かす
原作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが、自らの戦争体験と帰還後の葛藤をつづったノンフィクション。ネルソンは自身の体験をもとに日本全国で1200回以上の講演を行い、「ほんとうの戦争」を語り続けてきた。その証言をもとに、塚本晋也監督が「戦争加害者の傷」というテーマに真正面から向き合い、映画化に挑んだ。
第83回ヴェネチア国際映画祭で、約8分間に及ぶスタンディングオベーションを巻き起こした本作。現地時間9月4日に行われたワールドプレミアでは、上映直後から大きな反響を呼び、コンペティション部門の賞レースでも注目を集めている。世界三大映画祭のひとつ、ヴェネチアの地で披露された塚本監督の最新作に、熱い視線が注がれている。
さらに、世界最大級の映画データベースIMDbでは7.2/10の高評価を獲得。現地イタリアの映画評でも、「現代に向けて平和のメッセージを叫び続ける“魔除け”としての重みを帯びている」(SENTIERI SELVAGGI)、「現代の戦争映画が依然として実現できない、稀有な力強さが宿る」(BEST MOVIE.IT)、「深い慈愛と人間味に満ちた、偉大な映画の力を感じさせる一本」(QUINLAN)など、作品が持つ力強さと平和へのメッセージを称える声が相次いでいる。

このたび、ワールドプレミアを終えた塚本監督が、ヴェネチア滞在中に収録したコメント映像が到着。世界初上映を終えた直後の率直な心境をはじめ、現地の観客から寄せられた反応や、本作に込めた思いを語っている。
長い時間をかけて完成させた本作を、初めて大勢の観客に届けることとなったワールドプレミア。塚本監督は上映前の心境について、「緊張というよりはかなりエキサイティングな気持ちだった」と振り返り、世界初披露を前にした高揚感を明かした。
約8分間にわたるスタンディングオベーションに包まれた上映を終えた感想については、「僕としては素晴らしい形で上映が終わったと思っているので、ほっとしています」と安堵をにじませた。上映後の長い拍手に加え、ロビーでは観客が監督を取り囲み、次々と感想を伝える場面もあったそうで、「凄く熱い手ごたえを表してくれた」と語っている。
さらに、その余韻は上映会場だけにとどまらなかった。上映から数日後の早朝、街を散歩していた際にも、すれ違う人々から拍手やグッドサインを送られ、「シンヤツカモトさん、ありがとう」と声をかけられたと明かし、「すごくうれしい手ごたえを感じました」と振り返った。
特に印象に残った観客の感想として挙げたのは、「STRONG(強い)」という言葉。作品についての詳しい感想はまだ十分に聞けていないというものの、観客が感想を語る際の表情から、本作のメッセージがしっかりと届いたことを感じ取ったという。
塚本監督は、「皆さんが感想を言ってくれる時のお顔が、すごく赤くなって、目がウルウルとしていて、ちょっとこうパンパンになっているような雰囲気で感想を言ってくださる。その表情が自分にとっては何よりもありがたいと感じました」と語っている。
一方、本作が描くのは、戦争によって“加害の体験”を背負うことになったひとりの人間の物語。作品テーマの重さゆえの反響については、「すんなり受け入れることができなかった人もいらっしゃると思います。ですから、そういう方々の感想もこれからひとつひとつ聞いていきたい」と率直に語り、真摯な姿勢を示した。その上で、ワールドプレミアを「まず大きな山をひとつ越えた」と表現し、ここからさらに多くの人へ作品を届けていく決意をにじませた。
そして、これから本作を見る日本の観客や、見るかどうか迷っている人々に向けては、戦争を頭だけで理解するのではなく、「身体で感じてほしい」という思いを明かす。「戦争で恐ろしい体験をした人を、皆さんにもあたかも映画の中の主人公と同じその場にいるように、感じてもらえるように、非常に臨場感のある形で作っています」と語り、戦争の現実を体感してほしいという本作の狙いを明かした。
しかし、塚本監督が描き出すのは、戦争の恐ろしさや人間の暴力的な部分だけではない。「人間は本来そうじゃない、何か光のようなものも持っているものであるということを、ずっと信じて描いてます。アレン・ネルソンさんという人がそういう人だったので」と語る塚本監督。実在した元海兵隊員アレン・ネルソンの人間性にもしっかりと光を当てることで、戦争の残酷さをより鮮明に浮かび上がらせている。「アレン・ネルソンさんを通して、人間の光の部分も、感じていただけたらいいなというふうに思っています」と締めくくった。
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は現在公開中。
NEWS
PICKUP
INTERVIEW
-



『ホーム スイート ホーム』八村倫太郎、増子敦貴、駒木根葵汰インタビュー
SFだと思ったら家族愛の感動作だった!? 八村倫太郎・増子敦貴・駒木根葵汰『ホーム スイート ホーム』インタビュー -



PRESENT
-



『映画 ひつじのショーン かぼちゃ畑の怪物!』一般試写会に5組10名様をご招待!
応募締め切り: 2026.10.04 -



八村倫太郎&増子敦貴&駒木根葵汰のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『ホーム スイート ホーム』
応募締め切り: 2026.09.25








