是枝裕和監督『ルックバック』ヴェネチア国際映画祭コンペ正式出品 出口夏希&蒔田彩珠も歓喜

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(C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2 Pictures・集英社
『ルックバック』
『ルックバック』

藤本タツキ原作初実写化、世界三大映画祭で金獅子賞を競う

是枝裕和が監督・脚本・編集を手がけ、藤本タツキの傑作漫画を実写映画化する『ルックバック』が、第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定。是枝監督をはじめ、W主演の出口夏希と蒔田彩珠より喜びのコメントが到着した。

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原作は、「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位を獲得し、2025年には『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』も公開された、国内外で高い人気を誇る漫画家・藤本タツキによる同名漫画。2021年に「少年ジャンプ+」で公開されると大きな反響を呼び、多くのクリエイターや漫画ファンから支持を集めた。2024年には劇場アニメ化され、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。2026年7月時点で累計発行部数は100万部を突破している。なお、本作が藤本作品初の実写映画化となる。

監督・脚本・編集を務めるのは、『万引き家族』(18年)で第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最高賞)を受賞した是枝裕和。近年も『ベイビー・ブローカー』(22年)『怪物』(23年)『箱の中の羊』(26年)などがカンヌ国際映画祭に出品されるなど、世界的に高い評価を受けている。是枝監督は、偶然立ち寄った書店で原作と出会い、その物語と作り手としての覚悟に深く心を動かされたことから、本作の映画化を決意。藤本タツキとの初タッグが実現した。

『ルックバック』

(C)藤本タツキ/集英社 (C)2026 K2 Pictures・集英社

このたび、本作が第83回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への正式出品を果たすことが決定した。ベルリン、カンヌと並ぶ世界三大映画祭の一つであり、世界最古の映画祭として知られるヴェネチア国際映画祭で、日本映画がコンペティション部門に選出されるのは、『悪は存在しない』(23年)以来3年ぶりとなる。

是枝監督にとっては、『幻の光』(95年)が第52回で金のオゼッラ賞を受賞したほか、『三度目の殺人』(17年)『真実』(19年)に続き、7年ぶり4度目のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への参加となる。

映画祭期間中には、是枝監督に加え、W主演の出口夏希と蒔田彩珠も現地入りする予定。2人にとってヴェネチア国際映画祭への参加は今回が初めてとなる。

国内に留まらず、すでに台湾、香港、韓国での公開が決定し、さらに北米の配給会社GKIDSとの合意により、アメリカ・カナダ・イギリス・アイルランドでの配給も発表されている本作。世界的な注目を集めるヴェネチア国際映画祭への出品を受けて、国際的な舞台でのさらなる盛り上がりにも期待が高まる。

さらに、出品決定にあたり是枝監督とW主演を務めた出口夏希、蒔田彩珠、企画・プロデューサーである小出大樹らの喜びのコメントが到着。予告編・ポスタービジュアルにヴェネチア国際映画祭のロゴが入ったものも発表された。

『ルックバック』

■監督・脚本・編集/是枝裕和

コロナ禍で「不要不急」にカテゴライズされた職業に従事していた人間は、自分が心血を注いできた対象への愛や時間を否定されたような気がしてしばし、立ち止まり、悩んだのではないか? 自分のしてきたことはその程度のものなのか、と。まさに僕自身がそうだった。

そんな丸まった自分の背中を優しく抱いて背筋を伸ばし、もう一度前を向いて歩かせてくれたのが藤本タツキさんの『ルックバック』だった。感謝しかない。なので直接お会いして「作って頂いてありがとうございました」とお伝えした。しかし、それはゴールではなくスタートだった。帰り道、自分は自分の仕事としてこの感謝を形にしようと覚悟した。

31年前、僕のデビュー作を上映してくれたヴェネチア国際映画祭でこの作品を再びお披露目できることに特別な感慨を抱いている。

是枝裕和

■藤野役/出口夏希

ヴェネチア国際映画祭という特別な場所に、是枝監督と一緒に行けると聞いてすごく嬉しいですし、とてもワクワクしています。

『ルックバック』は、時間をかけて積み重ねてきた大切な作品なので、この作品に関わる方の思いも含めて日本だけではなく、様々な国の方に知ってもらえることや、見てくださるみなさんがどう感じていただけるか、すごく楽しみです。

■京本役/蒔田彩珠

いつか是枝監督と海外の映画祭に行くことが夢だったので、今回、『ルックバック』がヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への出品が決まって、とても嬉しいです。

撮影している時から、この作品は絶対にたくさんの人の心を揺さぶるものになるはずだと思っていたので、より多くの方に見ていただけること、日本だけではなく、いろんな国の方の感想が聞けることが、今から楽しみです。

■企画・プロデューサー/小出大樹

先日、スタッフやキャスト、関係者のみなさんと一緒に、完成した作品を初めて見る、初号試写を迎えることができました。

試写後には、原作者である藤本タツキさんが是枝監督に興奮気味に撮影方法や演出に関して質問されて、是枝監督が照れながらも嬉しそうに答えていたり、藤野役の幼少期を演じてもらった七瀬さんが初めてスクリーンで見る自分を少し恥ずかしかったといいながらも満足げな顔をしていたり、秋田県にかほ市の四季をこだわりぬいて撮影してきたカメラマンの上野さんとお互いを讃えてハグしたり、ロケーションで重要な道をみつけてくださった、にかほ市観光課の方がもう号泣しすぎてなにも話せなくなっていたり、と、そういう姿をあちらこちらで見ることが出来て、プロデューサーとしてはこれ以上に緊張しつつも、幸せな時間はないと思う瞬間でした。

そんな、みんなで力を尽くして作った『ルックバック』がお客さんに初めて見ていただけるワールドプレミア、世界初上映を、ヴェネチア国際映画祭で迎えられることは、幸運であり、光栄なことだと感じています。9月2日から始まるヴェネチア国際映画祭から間をおかずに、日本では9月11日に公開される今作を、日本のお客さんにも劇場で観てもらいたいです。

海外、日本を問わず、鑑賞後のお客さんからいただくリアクションや感想に接することもまた、プロデューサーとしてはこれ以上に緊張しつつも、幸せな時間になることはありません。

作品を楽しみにしていただければと思います。

『ルックバック』は2026年9月11日公開。