亀梨和也が“再び”神咲雫に——『神の雫』ついにアニメ化、キャスト続投の理由とは

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全世界シリーズ累計1500万部を超えるワイン漫画の金字塔『神の雫』のアニメ化が発表された。フランス本国のボージョレヌーボーの解禁時間に合わせて行われた『神の雫』アニメ化決定制作発表会には、主人公・神咲雫を演じる亀梨和也と糸曽賢志監督が登壇した。

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オファーを受ける決め手は「縁を感じたから」

『神の雫』は2009年に亀梨和也が神咲雫を演じたテレビドラマ版、2023年には日仏米共同製作の国際連続ドラマ『神の雫/Drops of God』が遠峰一青役を山下智久がで制作され、2026年1月23日にHuluで国内独占配信予定のシーズン2が話題となったばかり。

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アニメ化の経緯について質問されると「アニメになるのがちょっと遅いすら感じがある」と話した糸曽監督は「おそらく眠る必要があった」とし、「やっと時期が来た」と微笑んだ。

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主人公・神咲雫役のキャスティング理由は「2つある」と話した糸曽監督。

「1つは実写で演じた方がアニメでも演じるというのはあまりないしとてもユニーク。実写で勉強させてもらった身としては、亀梨さんのイメージがすでについていました。明るい役から、最近では影のある役もやられたりと、幅広くやってるイメージがあるので、会議の場で提案しました」と糸曽監督からの提案だったことを明かした。

亀梨が忙しくスケジュールが確保できないこと、また本作は毎週キャストが集まって収録するスタイルをとるため、よりスケジュールの調整も難しい上に、そもそも亀梨がそういった条件を受け入れてくれるのかという問題から、困難かと思われた。

「それでも何度も何度も提案したら、スタッフさんも乗ってくださり、キャスティング担当が走ってくださり、プロデューサーさんが後押ししてくれました。そして亀梨さんも『やりたい!』と言ってくれました。本当にみなさんに感謝しています」と糸曽監督はさらなる笑顔で語る。

「お話をいただけるとは思っていなかった。最初は『神の雫』がアニメになるんだ、くらいの感覚でした(笑)」と、いちファンとして期待する思いだったという亀梨。

「16年前にドラマで演じて、どの角度で何を求められているのか。手探りの状態でした」と声優としてのオファーへの感想を語った亀梨は「半年以上のスパンでやっていく話数の長いアニメ。初めてのことだらけで、果たして自分に務められるのかという部分もあったので、長い時間悩ませていただきました」と明かす。

オファーを受ける決め手になったのは「縁を感じたから」だそうで、「ドラマで演じて、アニメでも声をかけていただけることにご縁を感じます。物理的な技術も含めて、きちんと作品に向き合えるところに行けたらいいなという思いで、ディスカッションさせていただきました」と役を受けることになった経緯を丁寧に説明した。

「アニメ化にあたっては(ドラマの時よりも)より原作に近い感じで捉えていかなければならないと思いました」と話した亀梨。

ドラマに続きアニメでも演じる雫については「根っこにある部分には懐かしさも感じつつ。このセリフ、このシーン、久しぶりだなぁなんて思いながら演じました」と笑顔を見せる。

ただ、同じ役でもドラマとアニメでは演じ方に違いがあるとし、「画に対してセリフを入れていく。ドラマは自分の間合いや呼吸があるけれど、アニメは決められた枠内に入れれていかなければいけない」とし、さっきまでテンション低めな演技をしていたかと思えば、次の瞬間にはテンション高めの演技に切り替えるというのを一連でやっていかなければいけないとし、そこから戸惑いがあったと振り返る。

雫というキャラクターについて亀梨は「本当に純粋で、育ちもいい子。ビジュはチャラっとしたカッコよさがあるけれど、根っこの部分は純粋な青年だと思って演じています」とコメント。

続けて「父の死をきっかけにではあるけれど、これまで背いてきた父の存在に気づく旅にもなる。何かに本気で向き合った時の人間の煌めき方、開き方を感じています」と分析した。

くわえて現在収録中のエピソードは「本当の覚悟でその道を歩み始めた逞しさを感じながら、録音しているところです」と説明し、「ワインを通じて、まさしくいろいろな旅をしていくというか。いろいろな世界が出てくる、漫画の世界観、規模感が凄いです」と世界観の魅力にも触れていた。

会見中、亀梨が「(『神の雫/Drops of God』主演の)山Pは撮影もフランス。僕はドラマは国内、アニメはブースなので、フランスに連れていってください!」とお願いし、取材陣の笑いを誘う場面もあった。

さらに「原作、アニメ、ドラマの世界観と共に様々な景色を旅することができたらいいなと思っています。世界中の方々に愛されるような作品になるよう願っています」とした上で、取材陣には「香りも感じていただけるような情景が見えるような届け方をしていたけたら!」と作品の魅力に力添えして欲しいともリクエストし、大きな拍手を浴びていた。

テレビアニメ『神の雫』はTOKYO MX、関西テレビ、BS日テレにて2026年放送予定。