のん“かえるくん”＆佐藤浩市、歌舞伎町の裏路地で30年ぶりの再会！幻想と現実が交錯する映像世界

#アフター・ザ・クエイク #のん #佐藤浩市 #映画 #村上春樹 2025.09.06

村上春樹の短編を映画化　人間味あふれる演技と温かな声が織りなす新たな名場面

岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市の4人を主演に迎え、村上春樹の短編を映画化した『アフター・ザ・クエイク』より、佐藤演じる片桐と、のんが声を務める“かえるくん”の出会いを映した本編映像が解禁された。

・岡田将生×鳴海唯×渡辺大知×佐藤浩市かえるくんに導かれ、時空を超えた4人の物語が未来へ

・【動画】かえるくん(のん)「ははははは」不気味な笑い声で佐藤浩市が驚きのけぞる／映画『アフター・ザ・クエイク』本編映像

本作は、2000年に刊行された作家・村上春樹の短編集「神の⼦どもたちはみな踊る」に収録されている4つの短編をベースに、一部時代設定を変更し、1995年から2025年の30年にわたる物語として映像化したもの。誰もが抱える孤独をマジックリアリズムを交えて描き出し、異なる時代・場所で生きる4人の物語を、時空を超えて未来へとつないでいく。

1995年、妻が姿を消し、失意の中で訪れた釧路でUFOの不思議な話を聞く小村（岡田将生）。2011年、焚き火を趣味とする男と交流を重ねる家出少女・順子（鳴海唯）。2020年、“神の子ども”として育てられ、不在の父の存在に疑問を抱く善也（渡辺大知）。2025年、漫画喫茶で暮らしながら東京でゴミ拾いを続ける警備員・片桐（佐藤浩市）。

世界が大きく変わった30年のあいだに、人々の悲しみや不幸を食べ続けた“みみずくん”が、再び地中で蠢きだした時――人類を救うため、“かえるくん”（声：のん）が現代に帰ってくる。

本編映像は、佐藤浩市演じる片桐と、のんが声を務める“かえるくん”が30年ぶりに再会を果たす衝撃の場面だ。

舞台は歌舞伎町の裏路地。早朝、ゴミを拾う片桐の姿がある。うさぎのぬいぐるみを拾おうとしたその瞬間、網に覆われたゴミの山から「ははははは」と不気味な笑い声が響き、緑の細い手がゆらりと現れる。ゆっくりと立ち上がったのは、かつて片桐と共に東京を救ったという“かえるくん”だった。

驚きのけぞる片桐を前に、かえるくんは「またこうして再会できて嬉しいです」「もしかして僕のこと覚えていないんですか」と穏やかに語りかける。片桐は驚きながらも言葉を探し、かつての記憶に結びつかない困惑を全身で表現。動揺と戸惑いを一挙手一投足にじませ、見る者を一気に物語へと引き込んでいく。

「どちらさまでしたっけ」と片桐が聞くと、かえるくんは片桐に一歩近づき「かえるくんですよ。昔あなたと一緒に東京を救った、あのかえるくんです」と伝える。その声は異質さをまといながらも、思わず心を引き寄せる温かみがあり、のんが吹き込む声の柔らかさが幻想と現実の境界を曖昧にしていく。

そして、かえるくんは声のトーンを変え、「僕が片桐さんの前に現れるのは、極めて深刻な事態になった時だけです」と告げる。30年前、東京を救った“約束”を思い起こさせるその言葉に、片桐は再び向き合わざるを得なくなる——。

佐藤が紡ぐ人間味あふれるリアリズムと、のんが吹き込む不思議な温かみを帯びた声。その鮮烈なコントラストが、本作の幻想と現実が交錯する独自の世界を際立たせている。

『アフター・ザ・クエイク』は2025年10月3日より全国公開。

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