吉沢亮主演『国宝』興収60億円も視野に、草彅剛主演『碁盤斬り』は国際映画祭で最高賞受賞! 注目の記事をピックアップ

#MELT メルト#国宝#碁盤斬り

『国宝』
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
『国宝』
『碁盤斬り』
(C)Savage Film - PRPL - Versus Production-2023

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吉沢亮主演の『国宝』が6月の月間興収で1位となり話題に。また、草彅剛主演『碁盤斬り』がRED LINE INTERNATIONAL FILM FESTIVALにてコンペティション部門に選出され、最優秀長編作品賞を受賞したニュースや、『MELT メルト』の日本版予告編とビジュアル公開の記事も大きな注目を集めた。

 

『国宝』が6月1位に! 週を追うごとに興収アップの異例の事態

「夏興行前の閑散期」といわれる6月、月間興収で1位となったのは『国宝』。李相日監督が『悪人』『怒り』に続いて吉田修一の小説を映画化。任侠の家に生まれながら、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男(吉沢亮)の激動の人生を描く。

2時間55分の長編ながら、週を追うごとに興収が伸び、6月末時点で32.7億円を突破。50億円は射程圏内、60億円も視野に入るという。

2位はディズニーの実写版『リロ&スティッチ』で、序盤は『国宝』を上回るも後半に失速し、6月末時点で22.8億円。3位は新型コロナ初期の対応を描いた『フロントライン』(11.3億円)。

また、5月公開の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が6月末までに47.2億円を記録し、上半期の洋画実写最大ヒットに。7月以降は『鬼滅の刃』新作など夏興行に期待が高まっている。

・吉沢亮主演の『国宝』が大ヒット、3→4→5→6億と週ごとに興収が増える異例の事態に

『碁盤斬り』がイタリアの映画祭で最優秀長編作品賞を受賞

草彅剛が第48回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞、清原果耶が優秀助演女優賞を受賞した、白石和彌監督初の時代劇『碁盤斬り』が、イタリア・トスカーナ州のモンタルチーノで開催された映画祭RED LINE INTERNATIONAL FILM FESTIVALにてコンペティション部門に選出され、最優秀長編作品賞を受賞した。

(C)2024「碁盤斬り」製作委員会
(C)2024「碁盤斬り」製作委員会

草彅は第48回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞、清原果耶は優秀助演女優賞を獲得。受賞理由では、江戸時代の侍映画の伝統を忠実に再現しつつ、主人公の内面を丁寧に描写。構図やセット、衣装などの細部に至るまで高い技巧が評価された。

白石監督は美しい環境での上映に感動し、受賞を喜び、今後の創作への勇気を得たとコメント。また、昨年のヨーロッパ最大級アジア映画祭「ウディネ・ファーイースト映画祭」でもブラック・ドラゴン賞を受賞し、3月にフランスで220スクリーン規模の公開を果たすなど海外評価も高い。スペイン配給も決定し、国際的な広がりが期待されている。

・草彅剛主演『碁盤斬り』がイタリアの映画祭でグランプリ! 白石和彌監督の初時代劇が世界に響く

“トラウマ映画”『MELT メルト』の日本版予告編が公開に

サンダンス映画祭で最優秀演技賞に輝き、世界の映画祭を席巻した話題作『MELT メルト』の日本版予告編とビジュアルが公開された。

(C)Savage Film - PRPL - Versus Production-2023
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監督は女優フィーラ・バーテンスで、本作が長編初監督作。物語は、13歳の少女エヴァの過去と、大人になった彼女の現在が交錯するトラウマスリラーで、「ラース・フォン・トリアー×ミヒャエル・ハネケ」とも評される強烈な作品だ。

少女期のエヴァを演じたローザ・マーチャントがサンダンスで演技賞を獲得。大人のエヴァは『トリとロキタ』のシャーロット・デ・ブリュイヌが演じる。ベルギーのアカデミー賞にあたるマグリット賞でも高評価を受けた。

映像では、13歳の夏に起きた出来事と、現在の復讐劇が不穏に交錯。心理学者の監修を得て、心の痛みに真正面から迫った本作は、観る者に深い衝撃を与える。内藤瑛亮監督やYOUら著名人も「理不尽すぎる現実」とその痛烈さに言及。胸糞映画の新たな金字塔として注目を集めている。

・「13歳の夏休み」に何が起きた? 後味最悪と称される、美しくも残酷なリベンジ・スリラーに震撼