エレガントな“上級国民”の趣味は“人間狩り”!? 資本主義の終末的世界を不快に描き、見る者に笑いと怒りを呼び起こす大問題作『我来たり、我見たり、我勝利せり』の本編映像が解禁となった。
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ベートーヴェンのパトロン宅で、問題作の撮影が……
本作は「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」という信念を持つデュオダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマンの日本初公開作品。
金持ちのアンタッチャブルさを極限まで誇張し、歯止めがないシステムの結末と、人々が自分の行動に責任を持たない世界の危険性をつまびらかに描き出す。
(C)2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家の長・アモンは、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。
ただしターゲットは人間。“狩り”と称し、何ヵ月も無差別に人を撃ち殺し続けている。
“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけている娘のパウラは、ある日父親と“狩り”に行きたいと言い出す……。
この度本作の主人公である大富豪・アモンの豪華すぎる自宅の映像が解禁となった。
天井も窓の高さも計り知れない広すぎる豪奢な家具が美しく配置された自宅のリビングに帰ってきた長女のパウラ。
両親と妹たちが神妙な面持ちで座っている様子に思わず自分も座り話を聞く体制に。母が「弟か妹が生まれるのよ!」とサプライズ発表。
すると、家族全員立ち上がりハグ! 執事は大きめのクラッカーを打ち鳴らし、家政婦たちは子ども用のシャンパンを持って登場、もう1人の執事は拍手要員という優雅な団らんが繰り広げられる。
すると、そこに警察が尋ねてきて、長女のパウラが万引きしたという。
「お金を払うのを忘れたの」と悪びれずに言うパウラ。“人間狩り”をしても咎められない彼らが、万引きでどうにかなるわけもない。果たして、この一家を止められるものはいるのか、と背筋に冷たいものが走る一幕だ。
ちなみに映画の撮影を行ったアモンの豪邸は、ベートーヴェンのパトロンの1人であったアンドレイ・ラズモフスキー侯爵のラズモフスキー宮殿が舞台。
居住スペースはまさかの7000平米を誇るウィーン最大の個人邸宅で、約1400点のプライベート・アート・コレクションも所蔵している。
まさに、桁外れの大富豪“上級国民”の邸宅で撮影が行われていたのだ……本当に大丈夫なのか、この事実にも背筋が寒くなる。
『我来たり、我見たり、我勝利せり』は2025年6月6日より全国順次公開。
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