痩せなければ愛されないという考えに囚われ、次第に摂食障害に陥っていく大学生──現代のルッキズム社会の闇を描いた衝撃作 『渇愛』の本予告映像が解禁された。
・衝撃の事実! ダイエットのつもりが…0カロリー食品が肥満を引き起こす!?
一心不乱に食品のカロリーを書き出し、摂食障害へ……ルッキズム社会の闇に堕ちた少女
とある大学のキャンパスで、友人に声をかける女子大学生。
「いいよね、早紀は。相変わらず細くてさ~」
「そんなことないって」
そんな友人同士の他愛もない会話から一転、「しょうゆ、1カロリー、三つ葉、0カロリー、ヨーグルト、61カロリー……」食品のカロリーを一心不乱に書き連ねる女性の姿が映し出される。
その女性は早紀(石川野乃花)は、はたからは家族関係も問題なく平穏な生活を送っていた。しかし、心の奥に孤独を抱えていた。
ある日、彼女はキャンパスで玲奈の存在を知り、一気に魅了される。玲奈のように痩せて美しくなり、誰からも愛されたいという思いが芽生えるが、早紀と玲奈の関係は悪化。
傷ついた早紀は、そのストレスから食べ吐きを繰り返し、摂食障害に陥ってしまう。治療のため山奥の施設に入所し、入所者との共同生活を送るが、その先には予想もしない出来事が……。
“ルッキズムの闇”に落ちていく女性主人公を演じたのが、石川野乃花。撮影当時アイドルグループ「Symdolick」のメンバーでありながら、坊主頭になることも辞さなかった体当たりの演技に注目が集まる。
そんな作品のメガホンを取ったのが、岩松あきら。岩松は元小学校教師で、かつての教え子から聞いた話をもとに、本作を発想した。当初は教師と映画制作の二足のわらじを履いていたが、制作にあたって24年間勤めた教職を退き、実に12年の歳月をかけ完成させた自主制作映画がこの『渇愛』なのである。
その甲斐もあって、カンヌ国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界15大映画祭のひとつ、タリン・ブラックナイト映画祭のコンペティション部門正式招待作品となった。
現在、日本肥満学会が会見で「日本の20代女性の5人に1人が低体重」という、先進国でも異常に高い割合である現状に警鐘を鳴らしている。岩松監督は、現代社会に蔓延する「痩せていることが美しい」とするルッキズムに疑問を呈し、本作を通じてSNSやメディアによって加速した外見至上主義という現代の問題を鋭く描き出すことに成功している。
『渇愛』は2025年5月16日より全国順次公開。
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