製作委員会は過去の問題を詳しく調査、検証すると発表
中島哲也監督の新作として6月に公開予定だった映画『時には懺悔を』が、中島監督の過去作品の報道に関わるさまざまな意見を受け、公開延期されることとなった。
・重度障害の子と親の愛の形…『告白』中島監督7年ぶり新作に⻄島秀俊が主演。満島ひかり、片岡鶴太郎らの豪華キャストで描く
本作は、『下妻物語』(04年)『嫌われ松子の一生』(06年)『告白』(10年)などで知られる中島哲也監督の7年ぶりとなる新作映画。打海文三の同名小説を基にした、重度の障がいを抱える子どもを通して描く親子の絆の物語だ。キャストには主演の⻄島秀俊をはじめ、満島ひかり、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司らが予定されていた。
中島監督は、CMディレクターから映画監督に転身。『下妻物語』が高評価を受け、その後も『嫌われ松子の一生』『告白』『渇き。』など、人間の暗部をえぐるような話題作を次々に放ちヒットメーカーに。モデルだった土屋アンナ、小松菜奈らを女優として抜擢し、新境地開拓のきっかけを与えたことで知られる一方、『嫌われ松子の一生』では中谷美紀へのパワハラ、『渇き。』でも出演女優への性加害などが報じられていた。
■映画『時には懺悔を』公開延期のご案内
本年1月1日に映画化決定の情報を公開した際に、中島監督の過去作品の報道に関わる様々なご意見をいただきました。
それらのご意見を真摯に受け止めた結果、製作委員会として、当該作品で起きたことは不幸な出来事であり、今後も決して同様のことが起きないよう万全の対策を取るべきであると痛感し、この問題をさらに詳しく調査、検証すべきであるという思いに達しました。
そして、本作『時には懺悔を』の関係者一同がその真相を理解、納得し、ベストな状況で一丸となって作品を届けるためには充分な時間が必要と判断し、当初予定した公開時期を2026年に延期する事を決定致しました。
現在、当時の関係者へのヒアリングを中心に調査を進めております。
それが『時には懺悔を』という映画にとって最良の選択であると信じておりますし、こうした努力が我々映画製作者の今後にとって良き教訓になる事を願います。公開を心待ちにしておられた方々には誠に申し訳ございませんが、ご理解いただけますようよろしくお願い致します。
2025年4月28日
『時には懺悔を』製作委員会
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