ヘンリー・ゴールディングが主人公の複雑なアイデンティティに共感！

#G.I.ジョー: 漆黑のスネークアイズ #MONSOON／モンスーン #サイゴン #ベトナム #ヘンリー・ゴールディング #ホン・カウ 2021.11.02

（C）MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING
CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019

ハノイとサイゴン、現代ベトナムを映し出した魅力的な風景

ハリウッドで活躍中のヘンリー・ゴールディングを主演に迎え、30年ぶりにサイゴン（現ホーチミン）へ帰郷した主人公・キットがアイデンティティを探す旅路を圧倒的な映像美でつづった、ホン・カウ監督『MONSOON／モンスーン』が2022年1月14日より全国公開される。この度、本作の予告編が解禁された。

・ハリウッドでブレーク中のヘンリー・ゴールディングが見せた新たな一面

変わり果てた街になじめず、どこか旅行者のような主人公・キットを演じたのは『クレイジー・リッチ！』（18年）で注目を浴び、『G.I.ジョー: 漆黑のスネークアイズ』（21年）の主演に抜擢され、ハリウッドでも活躍中のヘンリー・ゴールディング。イギリス人の父とマレーシア人の母を持つことから、キットの持つ複雑なアイデンティティに強い共感を抱いたという。

監督・脚本は、『追憶と、踊りながら』（14年）のホン・カウ。カウもまたキット同様に、カンボジアから逃れてベトナムに渡ったのち8歳まで同国で過ごし、“ボート難⺠”として渡英していた過去を持つ。

キットのアイデンティティをめぐる旅は、現代ベトナムを映し出した魅力的な風景を通してより深められる。サイゴンには、大量のバイクが道路を行き交い、巨大なビルが立ち並ぶ一方、ハノイは、古い町並みを残す。前者では新世代が活躍し、後者では旧世代が昔ながらの暮らしを営んでいるが、年齢的には新世代に属するキットが心安らげるのは後者だ。そこには彼にとって、懐かしい景色がまだ息づいている。故郷にいながらも孤独を感じているキットが、過去の面影をめぐる旅の中で見つけた〈自分〉とは？

この度、解禁となった予告編では、主人公・キットがアイデンティティを探す旅の道程が描かれる。ベトナム戦争後の混乱のなか、ボート難⺠として家族でイギリスへと亡命したキットは、両親の遺灰を埋葬する「大事な場所」を見つけるため、30年ぶりに故郷のサイゴン（現ホーチミン）を訪れる。

母国語を忘れ、まるで観光客のように街になじめず孤独な表情を浮かべるキットが、過去の記憶をたどるように街を彷徨う姿が映し出される。目まぐるしい経済成⻑を遂げ、すっかり姿を変えたサイゴンと、昔と変わらず古く懐かしい文化や街並みを残すハノイ。相反する2つの街を訪れ、そこで出逢う人々との交流を通して、次第にキットの表情が変化していく…。サイゴンの夜景や、ハノイの田園風景、さらにハノイの観光名所でもあるロンビエン橋など、変わりゆくベトナムの“今”を圧巻の美しさで捉えた映像となっている。

『MONSOON／モンスーン』は2022年1月14日より全国公開。