人気コミックの映像化相次ぐ/2017年のBL映画を振り返る

#ボーイズラブ

『ダブルミンツ』
(C)2017「ダブルミンツ」製作委員会 (C)中村明日美子/茜新社
『ダブルミンツ』
(C)2017「ダブルミンツ」製作委員会 (C)中村明日美子/茜新社

【興行トレンド】2017年のBL映画を振り返る/前編
実写化不可能と言われたあの作品が!

BL(ボーイズラブ)というジャンルがメジャーになるにつれ、BLの映像化作品も充実してきたと思えた2017年。いろいろな個性的なBL作品がテレビやスクリーンを彩った。これまで実写化は不可能だろうと言われてきたBLが映画化されるなど、幅もずいぶんと広がったと言える。

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まず今年1月には、あべ美幸原作の大ヒットコミック「SUPER LOVERS」のテレビアニメシリーズ第2期が放映。ようやく1つ屋根の下で暮らすことになった、面倒見のいい長男と血の繋がらない年の離れた弟の恋は、進展しそうでなかなか進展せずにやきもき。ラブラブムードとコミカルシーンの緩急も板について、安定感あって楽しめた。

6月には、実写化不可能と言われた中村明日美子原作による映画『ダブルミンツ』が公開。2016年に公開された同原作者の『同級生』は甘酸っぱい青春BLだったが、こちらは打って変わってダークでバイオレントな内容。犯罪の香りのする不穏な空気と共に、元同級生同士、男2人の危うい関係性の緊張感がビンビンと伝わってきた。『下衆の愛』の内田英治がメガホンを執り、『花宵道中』の淵上泰史の「BOYS AND MEN」の田中俊介が力演。キスシーンにはドキッとさせられ、バイオレンスシーンは骨太で見応えある作品に仕上がった(後編へ続く…)。

後編「「ひとりじめマイヒーロー」の良さを再確認〜」

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