役所広司、年の差ロマンスを演じた中越典子のセクシー衣装に「よくこんな恰好が…」

中越典子(左)と役所広司(右)
中越典子(左)と役所広司(右)

井上靖の小説「凍れる樹」を映像化したドラマ『初秋』の製作発表会が、9月20日にホテルニューオータニで行われ、キャストの役所広司と中越典子、原田眞人監督が出席した。

『わが母の記』がモントリオール映画祭特別グランプリ受賞

同作は、第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞した原田監督×役所主演の『わが母の記』と連動したドラマで、CBC開局60周年記念作品。早くに妻を亡くし、男でひとつで娘を育ててきた父親が、娘を嫁がせた後の寂しさと葛藤する姿を描き出す。

原作を大胆にアレンジし映像化した原田監督は、「原作を読んで一番関心したのは、小津安二郎作品とのリンク。原作自体が、小津監督の遺作である『秋刀魚の味』のラストから始まるような印象がありました。『わが母の記』が、井上靖の心を小津安二郎という枠組みで綴った映画なので、今度は小津の心を井上という枠組みで綴ったら面白いかなという気持ちでプロットを書きました」と製作意図を説明。

主演は役所で、彼と予期せぬ再開を果たす謎の女を中越が演じているが、「中越さんと役所さんのお芝居の組み合わせが非常にうまくできて、僕の作品としてはまれに見るロマンティックな作品だなと思っています」と満足げ。「“年の差ロマンス”が脚光を浴びていて、60代以上の高齢者のラブライフがすごく充実してきているので、(原作に描かれた)年の差ロマンスが今の時代につながる」と時代背景についても語った。

そんな年の差ロマンスの関係を演じた役所は、劇中での中越のセクシー衣装について「バーでの扮装は、『よくこんな恰好ができるな〜』と思いました」と照れながらも、「非常に魅力的でした」。さらに、「ドラマは、年の差のある男女が心を惹かれる物語でしたので、現実ではありえないことを経験させてもらって嬉しかったのと、現場では加齢臭が出ないように気を付けていました」と告白していた。

一方、中越は「役所さんだったら年の差恋愛もいいなと思います」とコメント。衣装については「オーダーメイドで作ってもらって刺青もして、シルバーのウィッグを被って、ちょっと尖った格好で面白かった。いろいろ気にしないといけないことがありましたが……」と話していた。

『初秋』はTBS系列全国28局ネットで10月8日15時から放映される。

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