『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子 インタビュー

傑作ギャグ漫画をアニメ映画化した作品で、クールな王女役に挑戦!

 

『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』 真木よう子 インタビュー

映画『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子 インタビュー

 

 

“王女役”を依頼されてびっくり!

  • 群を抜く存在感と演技力が高い評価を受ける若手女優・真木よう子。『ベロニカは死ぬことにした』『ゆれる』(共に06)で注目され、ドラマ『SP』でファンが急増した彼女が、うすた京介の傑作ギャグ漫画を映画化したアニメーション『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』(09年1月10日より全国順次公開)で声優に挑戦! 原作の大ファンだという彼女に、映画について、そして女優としての今後などについて話を聞いた。 
     
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  • ──ドラマでは『ミチコとハッチン』の声優もされていますが、劇場版としては初の声優体験の感想を教えて下さい。
  • 真木よう子(以下、真木):基本的には(ドラマと)あまり違いはありませんが、映像がまだ出来上がっていない部分があったので大変でした。後半はまったく絵がない状態だったので、想像しながら吹き込んでいました(笑)。
     
  • ──監督は、『秘密結社 鷹の爪』で人気のFLASHアニメ・クリエイター、FROGMANですが、演技指導などはいかがでしたか?
  • 真木:王女役ということで、おしとやかにと言うか……。『ローマの休日』のような感じでとも言われました。すごく独特な世界観なので、どういう風にセリフを言えば自分の声が合うのか、手探りでやっていました。意識して、あまり抑揚をつけないでセリフを言ったり……。
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  • ──原作の大ファンだそうですが、どこが魅力なのでしょうか?
  • 真木:いい意味で読者を裏切るような部分ですね。今日はどうしちゃったんだろうというようなストーリーだったり、すごくヘンなオチだったり、裏切り方が小気味良いというか、その突っ走り方が大好きなんです。読めば読むほどハマっていく笑いが好きです。だからお話をいただいて、すごく嬉しかったですね。
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  • ──女優と声優は違いますか?
  • 真木:人それぞれかも知れませんが、私にとっては全然違います。お芝居だったら身体で表現できるけど、声だけなので、動けないことがプレッシャーですね。
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  • ──声を担当したアルト王女は笑顔を見せないとてもクールなキャラクターですが、自分と似ていると思ったところはありますか? また演じた感想は?
  • 真木:似ているところは……無愛想なところですか(笑)? 彼女のようにまったく笑わないわけではありませんけど。でも、今回の“王女・お姫様役”には正直びっくりしました。そんな役が来るとは思っていなかったので。
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  • ──2008年は急激に“有名人”となり、仕事も多忙で、公私ともに密度の濃い1年だったと思いますが、振り返ってみての感想は?
  • 真木:印象的なことがすごく多い1年でした。前半はすごくバタバタしていてお休みもなく頑張っていた気がしますが、後半は意外にのんびりしていたんです。CMなどで目にしてもらえる機会が増えたのが変わった部分で、去年は道を歩いていて初めて名前を呼ばれたことがあって、「知ってるんだ!」とびっくりしました。憧れだった化粧品のCM(資生堂インテグレート)にも出ることができ、名前を冠したテレビ番組(『週刊真木よう子』)もやらせてもらい、すごく恵まれた1年だったと思います。
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  • ──忙しい中で輝いていられる秘訣は?
  • 真木:ひとりが好きなので、ひとりの時間を大切にしています。最近は家でテレビゲームをやったりとか(笑)、寝る前などに好きな漫画を読んだりしています。
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  • ──公私ともに充実している真木さんですが、公私のバランスを上手にとるコツなどはあるのでしょうか?
  • 真木:自分でこうだと決めた道は、後悔せずに、誰に何て言われても突っ走るという感じでしょうか……。
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  • ──理想の女性像を教えて下さい。
  • 真木:結婚してお母さんになっても、きれいな女性が最近大勢いますよね。この頃、そういう人に目がいくようになってきました(笑)。すごいですよね。私には無理なように思えるのですが、きれいで輝き続けることを忘れない女性にすごく憧れるし、尊敬します。
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  • かつてはアウトローでならしたジョニー・デップが、メジャー大作『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに出たのは娘のためだったと言われている。アニメ映画『カンフー・パンダ』に参加したアンジェリーナ・ジョリーも「母になると作品選びが変わる」とコメントするなど、子どもを持つことは俳優たちにとって大きな転換点となることが多く、真木よう子も同じように感じているという。そんな大きな変化を間近に控えた彼女が、今後、どのような変身を遂げるのか、今から楽しみだ。  
  • 文中敬称略
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  • (09/1/6)

映画『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子インタビュー

 映画『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子インタビュー

  (C) Takuhiro Ogawa

 

映画『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子インタビュー

アフレコ時の様子。左からFLOGMAN監督、真木よう子、原作のうすた京介

 

 

映画『ピューと吹く!ジャガー いま、吹きにゆきます』真木よう子インタビュー