亀梨和也、読み合わせで涙…「雪をもっと頭にかけて」とリクエストも!?『北方謙三 水滸伝』ストイックな撮影の裏側とは
巨匠・北方謙三の小説『水滸伝』を映像化した、連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』。日本ドラマ史上“規格外”のスケールで描く叛逆の群像劇がクライマックスを迎えつつあるなか、貴重な〈キャスティング&撮影秘話〉が新たに公開となった。
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織田裕二、反町隆史の存在感も
まずは、林冲役を務めた亀梨和也。作中随一の強さを誇り、原作ファンからも絶大な人気を集めるキャラクターだが、大原康明プロデューサー(WOWOW)は、「以前、亀梨さんと別の連続ドラマでご一緒する機会があり、お芝居の魅力もさることながら、常に凛として現場に佇む姿勢にプロフェッショナリズムを感じ、衝撃を受けたんです。亀梨さんが演じてくださるのなら、視聴者の方も納得してくださる林冲を描くことができるに違いないと確信できました」と真摯でストイックな姿勢が、林冲のキャスティングに繋がったことを明かしている。
劇中での林冲は、愛する者との死別や拷問、雪山を歩き続ける場面にアクションなど、とにかく過酷なシーンが多く描かれているが、大原も「例えば、雪山での撮影シーンでは約8分、送風機で強烈な風と雪が顔にたたきつけられる中、素手で雪をかき分けて進むという壮絶な撮影に挑んでくださいましたし、リアルな表現をするために『雪をもっと頭にかけて欲しい』と亀梨さん自らスタッフにリクエストされるほどで、その姿勢に改めて圧倒されました」と撮影を回顧。
そして林冲は、武人としての強さに加え、内面的な繊細さも求めれらる役どころだが、「“林冲の人物像“を常に考えて制作陣と密にコミュニケーションを取ってくださり、心理描写もこだわり抜かれていた印象があります。実際、第1話の台本読み合わせの段階から亀梨さんは涙を流していらして。それは間違いなく、『この作品はすごいことになるぞ』と確信できた瞬間のひとつでした」と、こちらも亀梨らしさ溢れる撮影エピソードを振り返っている。

続いては、晁蓋役を担った反町隆史。優れた武勇と人望を兼ね備えた叛逆の英雄・晁蓋だが、大原は「武勇に優れていて豪快。でも時には茶目っ気も垣間見える。太陽のように人々を導く『英雄』晁蓋の存在感が、反町さんがこれまでご出演された作品で見せてこられた、迷える人々をその行動力と姿勢で引っ張り導くエネルギーや雄々しい姿と、完璧に重なっていました」と反町の起用ポイントを挙げる。
また梁山泊を率いる頭領・晁蓋役としての反町の現場での様子について、大原は第1話冒頭で官軍の荷馬車を襲撃するシーンを一例にあげ、「カメラや馬の位置などを見越して、どういった見せ方をすれば、よりダイナミックなカットになるかなど、様々なアイディアを授けてくださいましたし、荒々しさや勇ましさを独自に盛り込んでもくださり圧巻でした。その姿はまさに、背中で引っ張る“動”のリーダーそのものでした」と手放しで称賛。

そして最後は、主人公・宋江役の織田裕二。人々の心に寄り添い、廃れた国を立て直すべく、立ち上がる宋江役のキャスティングについては、織田との数多くの名作を通じたお馴染みのタッグとして知られる、若松節朗監督からの提案であったようで、「これまで織田さんが演じてこられた主人公像ではなく、穏やかで人々を受け入れる器の大きさを持った宋江という人物をきっと“今の”織田さんなら演じ切ってくださるという想いが監督の中におありだったようです」と大原は語る。
加えて、「織田さんの圧倒的な存在感と説得力で、宋江という人物が表向きには穏やかながらも、その心の奥底では、腐敗した世の中に対して燃えるような情熱と怒りを湛えている、という姿が一気に重なっていき、宋江という人物がドラマの中で一気に立ち上がり、興奮したのを今でも覚えています」と改めて振り返った。
連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』はWOWOWにて放送中。またWOWOWオンデマンド、Leminoで配信中。
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