萩原利久、声だけで魅せる新たな表現! 繊細な声が紡ぐ“ふたりの青春”と、奇跡の花火に託した未来

#アニメ#アニメーション#古川琴音#四宮義俊#花緑青が明ける日に#萩原利久

『花緑青が明ける日に』
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『花緑青が明ける日に』
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『花緑青が明ける日に』

ベルリン国際映画祭コンペ選出の話題作、美しさと毒を抱く“花緑青”の物語

萩原利久と古川琴音がW主演を務める、日本画家・四宮義俊の長編アニメーション監督デビュー作『花緑青が明ける日に』より、ストップモーションおよび特殊シーンのメイキング写真が解禁された。

・長編アニメ映画『花緑青が明ける日に』のストップモーション&特殊シーンのメイキング写真を見る

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本作は、日本画家としての活動を基盤に、新海誠や片渕須直ら著名監督のアニメーション作品に参加し、さらにCMやミュージックビデオなどジャンルを横断して幅広い創作を続けてきた四宮義俊が、自らのオリジナル脚本で挑んだ初の長編アニメーション監督作だ。声優初挑戦の萩原利久と古川琴音がW主演を務め、時代を代表する傑作を彩り続ける入野自由と、数々の話題作で圧倒的な存在感を放つ岡部たかしが脇を固める。

物語の舞台は、創業330年の花火工場・帯刀煙火店。再開発による立ち退きの期限が迫る中、幻の花火〈シュハリ〉と、そこで育った若者たちの未来をめぐる2日間の物語を描き出す。タイトルにある“花緑青(はなろくしょう)”とは、燃やすと青くなる緑色の顔料のこと。かつては花火の材料に使われていたが、美しさと引き換えに毒性を含むことから幻となった。

いよいよ本日2月12日より第76回ベルリン国際映画祭が開幕する。本作は『千と千尋の神隠し』(01年)『すずめの戸締まり』(22年)に続くアニメ映画としてコンペティション部門に選出され、本年コンペ部門唯一の日本映画となる。また、長編監督デビュー作がコンペ部門に選ばれるのは、日本のアニメーション作品として初の快挙であり、世界から大きな注目を集めている。

フランスの気鋭スタジオMiyu Productionsとの日仏共同製作となる本作。日本画家出身の四宮監督による圧倒的な色彩美はもちろん、ストップモーション・アニメーションやマルチプレーン・カメラを用いた特殊シーンなど、手仕事による伝統的手法が自在に入り混じる唯一無二の映像表現にも注目したい。

今回解禁されたのは、本作の大きな見どころのひとつであるストップモーション・アニメーションシーンと特殊シーンのメイキング写真。ストップモーション・アニメーションとは、『ピングー』や『ひつじのショーン』などで知られる、モチーフを少しずつ動かし、ストップモーション(コマ撮り)技術を用いて撮影する技法だ。帯刀煙火店の立ち退き前夜に、幻の花火〈シュハリ〉を打ち上げるための作戦会議をするシーンで効果的に使われている。

『花緑青が明ける日に』

物語の舞台である帯刀家周辺をダンボールで再現したミニチュアセットや、人間に見立てた麻雀牌がストップモーションで生き生きと動き出し、アニメと実写の映像が入り混じることで、現実と虚構の境界を軽やかに行き来する世界が展開する。

ストップモーション・ディレクターのヴィクトル・アジュランは、麻雀牌を用いたキャラクター表現について「そもそも麻雀牌という四角い物体を、生き物のように見せるというミッションは大きな挑戦でした」と振り返る。

また、作中で印象的に描かれる“酒”の表現についても、透明な瓶やグラスの中で歪んで見える液体を表現するため、実際の液体ではなく透明な粘土を使って微細な動きをコントロールするという独自のアプローチを明かした。

『花緑青が明ける日に』

水中・宇宙・花火シーンの特殊映像を手がけたSUKIMAKI ANIMATIONの鋤柄真希子は、マルチプレーン・カメラという特殊な撮影手法を使うアーティスト。宇宙の表現について「深海を舞台にした過去作で直接光やブラックライトなどを試した応用で、丸い穴を空けた素材を重ねて動かすことでモヤモヤした光を表現したり、スポンジに粉状のパステルをつけて黒い紙に塗っています」とコメント。

『花緑青が明ける日に』

また、先日解禁された本予告映像冒頭のカオルが水中に飛び込むシーンについては、「透明なジェルを使って反立体の泡などを作成し、撮影しています。四宮監督からはディズニーアニメ『ピノキオ』(40年)の水中シーンでの画面全体が揺らめくような表現をやりたい、とリクエストをいただき、樹脂で波ガラスのようなフィルターを作ってカメラの前に置きました」と、四宮監督とのやりとりについて振り返った。

監督・脚本を務めた日本画家出身の四宮監督は、こうした多層的な表現について「まったく異なる素材が生のまま並んでいる“異物感”のある組み合わせが昔から好きなんです」と明かす。岩から削り出した粒子などの無機物を、膠(ニカワ)という動物性の有機物で無理やり固めている日本画の構造から影響を受け、過去に手がけた映像作品でも、あえて実写とアニメーションが入り混じった映像作りを行ってきた。

異なる技法、異なる質感をあえて混ぜ合わせることで生まれる、他に類を見ない映像体験をぜひ映画館で新鮮な驚きとともに味わってほしい。そして、世界が注目するベルリンの舞台で、本作がどのような反響を呼ぶのか、期待が高まっている。

『花緑青が明ける日に』は2026年3月6日より全国公開。

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