『秒速5センチメートル』

YouTubeで鼎談配信も決定、新海誠・奥山由之と語る制作秘話

SixTONESの松村北斗が主演を務め、高畑充希がヒロイン役を演じる実写版『秒速5センチメートル』より、本ポスターとスペシャル鼎談ディザー映像が解禁。また、新キャストとして中田青渚、田村健太郎、戸塚純貴ら9名の出演が明らかになった。

・高畑充希「私でいいの…?」 ヒロイン明里を繊細に演じる実写版『秒速5センチメートル』

本作は、『君の名は。』(16年)『天気の子』(19年)『すずめの戸締まり』(22年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠監督による劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(07年)の実写化。原作アニメの詩的な世界観は、センチメンタリズムが凝縮された“新海ワールド”の原点とも称され、公開から18年が経った今もなお、世界中で愛され続けている。

主人公・遠野貴樹役には初の単独主演映画となる松村北斗、ヒロイン・篠原明里役に高畑充希。また、貴樹の幼少期を本作がデビュー作となる上田悠斗、明里の幼少期を「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した白山乃愛、自然豊かな種子島で過ごした高校時代の貴樹を青木柚が演じる。

さらに、貴樹に想いを寄せる高校の同級生・澄田花苗に森七菜、花苗の姉で遠野貴樹が通う高校の教員・輿水美鳥に宮﨑あおい、漠然とした不安と焦燥感を抱える社会人時代の貴樹の同僚・水野理紗役に木竜麻生、科学館の館長・小川龍一役に吉岡秀隆ほか、豪華キャストが脇を固める。

メガホンをとるのは、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」星野源「創造」のミュージックビデオを監督し、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之。昨年公開されたオムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』では、3館でスタートした上映が80館にまで拡大し、北京国際映画祭「FORWARD FUTURE」部門において最優秀脚本賞と最優秀芸術貢献賞をダブル受賞するなど非常に評価が高く、大きな注目を集めているクリエイターだ。

今回紹介するポスターでは、ビルや街の灯りがともる月夜を背景に、どこか遠くを見つめる遠野貴樹(松村)と篠原明里(高畑)の表情が切り取られている。2人の視線はそれぞれ異なる方向を向き、「いつか、どこかで、その人に―」と明里との過去の思い出に想いを馳せる貴樹と、「いつも、どこかに、その人は―」と過去の記憶とともに今を生きる明里が、対照的なビジュアルを形成している。中央には、2人の思い出の原点ともいえる、雪の中に立つ桜の木の下で約束を交わした日の忘れられない記憶が。周囲には、本作の象徴である桜と雪が散りばめられ、夜の闇を照らす「アカリ」となっている。ポスターやチラシは8月22日より全国の劇場で掲出される。

また、主演・松村北斗、監督・奥山由之、原作・新海誠によるスペシャル鼎談の配信がYouTubeで決定し、ティザー映像が公開された。俳優として、監督として、原作者として、それぞれの立場・視点から『秒速5センチメートル』を語る特別な鼎談が実現。実写化の話が来た際に抱いた思いや、実写ならではのエッセンスや制作秘話など、本編制作に関する内容はもちろん、映画の時代設定である2000年代や、主人公・貴樹の年齢30歳の頃に自分が何を考えていたかといった価値観・考え方にも言及し、幅広いトークテーマが展開された。3人が抱く本作への真剣で切実な想いが垣間見える、“秒速ファン”必見の貴重な鼎談コンテンツとなっている。鼎談動画は9月26日、10月3日、10月10日の3週にわたり、各日18時よりYouTube(東宝MOVIEチャンネル)にて公開予定。

『秒速5センチメートル』

あわせて、新キャスト9名が発表された。松村演じる貴樹と同じソフトウェア開発会社に勤める上司・窪田邦彦役に岡部たかし、同僚の金子あさみ役に中田青渚、戸田宗次郎役に田村健太郎、酒井直役に戸塚純貴、大野泰士役に蓮見翔(ダウ90000)が決定。不安や迷い、焦燥に駆られる貴樹の周囲で、現実を忙しなく生きる人々をリアルに表現し、ある者は貴樹に手を差し伸べて人生を変えるきっかけを作る、重要なキャラクターたちだ。

新宿・紀伊國屋書店の店長・柴田治役に又吉直樹、店員・田村四季子役に堀内敬子、アルバイト店員・大橋純透役に佐藤緋美。高畑演じる明里が勤める職場であり、宮﨑あおい演じる輿水美鳥がワークショップを開催するなど、多くのキャラクターが訪れる重要な舞台となる。

種子島の高校生で、森七菜演じる花苗の親友・砂坂翔子役には白本彩奈。貴樹に想いを寄せる花苗の、恋愛や進路についての良き相談相手となり、親友として寄り添う等身大の高校生を演じている。

『秒速5センチメートル』は2025年10月10日より全国公開。