吉沢亮主演の『国宝』が大ヒット、3億→4億→5億→6億と週ごとに興収が増える異例の事態に
#フロントライン#ミッション:インポッシブル#リロ&スティッチ#吉沢亮#国宝#興収レポート

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
『国宝』60億円も視野
【興収レポート】「夏興行前の閑散期」といわれる6月、月間興収で1位となったのは『国宝』。李相日監督が『悪人』『怒り』に続いて吉田修一の小説を映画化。任侠の家に生まれながら、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男(吉沢亮)の激動の人生を描く。
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上映時間が2時間55分と長いことから、短い作品に比べるとシネコンでの上映回数が少なくなる。だが、不利な条件にもかかわらず着実に集客している。しかも通常、興収は公開日数を経るにつれて落ちていくものだが、本作は逆に興収を上げる異例の興行を見せている。1週目週末(6月6~8日)が3億4608万円、2週目週末(6月13~15日)が4億5143万円、3週目週末(6月20~22日)が5億1526万円、4週目週末(6月27~29日)が6億1014万円。
6月23日、主演の吉沢が東京・TOHOシネマズ新宿で行われた大ヒット御礼舞台挨拶に登壇。「たくさんの皆さんに愛していただき、うれしい限りです。もっともっと広がってくれれば」と映画のさらなる飛躍に期待を寄せた。6月29日時点で32.7億円。配給元・東宝によると、興収50億円が射程圏内となり、60億円到達も見込めるという。
2位はディズニーの人気アニメを実写映画化した『リロ&スティッチ』。ハワイを舞台に、地球に不時着したエイリアンのスティッチと少女リロの出会いと交流、家族の絆を描く。『国宝』と同じ6月6日から公開され、1週目週末(6月6~8日)が5億6328万円、2週目週末(6月13~15日)が4億5530万円と『国宝』を上回ったものの、3週目週末、4週目週末は下回った。29日時点で22.8億円。

『リロ&スティッチ』(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
3位は『フロントライン』(11.3億円)。日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いをオリジナル脚本で描く。
なお、5月17日から公開された『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は6月29日時点で47.2億円。今年上半期の洋画実写最大のヒット作『マインクラフト ザ・ムービー』(39.2億円)を上回り、前作『デッドレコニング PART ONE』(54.3億円)に迫っている。
7月からは夏興行がスタート。7月18日公開『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』を興行の本命に、どんな盛り上がりを見せるだろうか。(文:相良智弘/フリーライター)
[2025年6月の公開作ランキング]
1位『国宝』32.7億円
2位『リロ&スティッチ』22.8億円
3位『フロントライン』11.3億円
(ムビコレ調べ。6月29日時点)
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