大泉洋×有村架純×目黒蓮『月の満ち欠け』がNetflix TOP10にランクイン!

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『月の満ち欠け』
Netflix TOP10(日本/映画)第3位『月の満ち欠け』

直木賞作家・佐藤正午の小説を原作とする奇跡のラブストーリー

【Netflix TOP10】今回ピックアップしたのは「日本の週間TOP10(映画)」の第3位にランクインしている『月の満ち欠け』(英題:Phases of the Moon)。大泉洋が主演を務め、有村架純と目黒蓮が共演する本作は、時を超えて惹かれ合う男女の宿命を描いた奇跡のラブストーリーだ。

成宮寛貴が12年前に主演したJホラーに見る“熱い感情と破滅の危うさ”という魅力

本作で大泉が演じたのは、最愛の妻・梢と一人娘・瑠璃を事故で同時に失った小山内堅。ある日、深い喪失の中にいた堅のもとに見知らぬ青年・三角が現れ、「あなたの娘は、生まれ変わった“瑠璃”だった」と語り始める。堅はにわかに信じがたいその話を疑うが、三角が語る出来事や瑠璃にまつわる記憶が徐々に一致していくにつれて、その心に変化が訪れる。そして生まれ変わりをめぐる謎が明らかとなり、奇跡的に結びついた二つの愛の記憶が浮かび上がってくる。

廣木隆一監督が産み出すファンタジー×リアリズムに没頭!

監督は『余命1ヶ月の花嫁』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で知られる廣木隆一。小説家・佐藤正午の直木賞受賞作である原作小説がつむぐ“記憶と転生の物語”を丁寧に映像化した。堅が真相へとたどり着く現在のパートと、かつて恋に落ちた瑠璃と三角の出会い&別れを描く過去のパートが交錯する形で進行していく重層的かつミステリアスなストーリーテリングは圧巻。ファンタジーとリアリズムが絶妙なバランスで融合され、気づくと夢中にさせられる。

廣木監督は本作で第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した。

有村架純と目黒蓮が時を超えて惹かれ合う男女を熱演!

月の満ち欠けを“生まれ変わり”になぞらえ、“記憶の継承”や“人が人を想う力”への深いまなざしが全編を通して貫かれる本作。登場人物たちの人生が思いがけない形で重なり合っていく様子は、まるでパズルのピースがはまるような快感もある。また終盤に明かされる数奇な運命は驚きの連続で、見終えた後は様々な想いがこみあげてくるだろう。

現在公開中の『かくかくしかじか』でのスパルタ絵画教師役が絶賛されている大泉が、深い哀しみを抱える主人公・堅を好演。また有村架純が新境地となる謎めいた大人の女性の瑠璃を、そして目黒蓮がピュアでまっすぐな三角を熱演し感動の涙を誘う。さらに柴咲コウ、伊藤沙莉、田中圭ら実力派俳優も顔をそろえ、物語に奥行きを与えている。

記憶と転生をモチーフに、人と人とのつながりの不思議さと儚さ、そして何よりも「人を想い続ける力の強さ」が静かな感動を呼ぶ。この切なくも温かな物語をかみしめてほしい。(文:足立美由紀/ライター)

『月の満ち欠け』

【Netflix日本Top10(映画)/6月2日~6月8日】
1位『新幹線大爆破』
2位『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
3位『月の満ち欠け』
4位『K.O.』
5位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
6位『日本統一外伝 山崎組 ジョウジと愉快な仲間たち』
7位『サンセット・サンライズ』
8位『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
9位『イコライザー THE FINAL』
10位『ヴューダ・ネグラ:黒蜘蛛の企み』

※Netflix TOP10:Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週月曜日から日曜日までの各作品の「視聴回数」(視聴時間を作品の総時間で割って算出)に基づいてランク付けする。