児童虐待の実態描いた衝撃作『ひとくず』、ミラノ映画祭W受賞!

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ポスタービジュアル
(C)上西雄大
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ミラン国際映画祭の模様
(C)上西雄大

児童相談所の精神科医師から「虐待をしてしまう大人もまた傷ついている」と聞き、一晩で脚本を書き上げたという衝撃作『ひとくず』が、12月7日に閉幕したミラノ国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞(監督・脚本・編集・プロデューサー・主演の上西雄大)を受賞したことが明らかになった。合わせて特報や日本公開日、ポスタービジュアルなどが解禁されている。

映画『ひとくず』特報はこちら

本作は、児童虐待に悩む人々をテーマにした現代社会劇。生まれてからずっと虐待される日々が続く少女・鞠(小南希良梨)、鞠が置き去りにされた家に空巣として忍び込む破綻者・金田(上西)、鞠の母である凜(古川藍)の不器用な人間関係を描き出す。

堀田眞三、飯島大介、田中要次、木下ほうからベテラン俳優が脇を固めている本作は、5月のニース国際映画祭で、上西が外国語長編映画部門主演男優賞を、古川が助演女優賞を受賞。6月の熱海国際映画祭でも上西が最優秀監督賞、小南が最優秀俳優賞をW受賞している。

ミラノで最優秀男優賞を受賞したことを受けて上西は「児童相談所の嘱託医の先生に悍(おぞ)ましい虐待の事実をお聞きし、その夜眠れず一晩で脚本を書きました。この映画は虐待という残酷な事実に向けた僕の想いでした。この映画は製作後、多くの良心とめぐり合わせてくれました。その映画『ひとくず』が賞を頂き心から感謝を致します。来年公開へ向けより深く想いを埋めることができました。ありがとうございました!」とコメントしている。

解禁された特報は、鞠と金田が暗闇から汚れた顔を見せる不気味なシーンからスタート。金田は空巣として忍び込んだ先で、虐待された鞠と出会う。次第に2人の仲は深まり、飲食店で鞠が「泥棒のおじさん、名前なんて言うの?」と質問すると、金田は「いちいちな、(『おじさん』の前に)“泥棒”なんてつけなくていいんだよ」と答える。その後の悲劇を予感させる内容に仕上がっている。

『ひとくず』は3月14日より全国順次公開となる。

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