『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17年)のタイカ・ワイティティ監督最新作で、スカーレット・ヨハンソンらが出演する『ジョジョ・ラビット』が、第44回トロント国際映画祭の最高賞にあたる観客賞を受賞した。
・[動画]ボクの空想上の友だちはアドルフ・ヒトラー/映画『ジョジョ・ラビット』特報
本作は、第2次世界大戦下のドイツを舞台とした壮大なヒューマン・エンターテインメント。戦争に対しての笑いによる風刺と、ハートフルなコメディの形をとりながら、戦時下における人々の生きる喜びを正面から描き、トロント映画祭開幕前から、マスコミやファンからも注目を浴びていた。
トロント映画祭にはコンペティション部門がなく、観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)が最高賞にあたる。『スラムドッグ$ミリオネア』(08年)、『英国王のスピーチ』(10年)、『それでも夜は明ける』(13年)、『グリーンブック』(18年)など、近年、同映画祭で観客賞に輝いた作品が、そのままアカデミー賞で作品賞に輝くケースが多く、アカデミー賞の前哨戦として注目を浴びている。『ジョジョ・ラビット』がこのままアカデミー賞戦線に突き進み、どういう賞に輝くかにも注目だ。
第2次世界大戦下のドイツ。心優しき10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、空想上の友だちのアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)の助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間からもからかわれてしまう。そんなある日、母親(スカーレット・ヨハンソン)と2人で暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)がこっそりと匿われていることに気付く。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ…。はたして、臆病なジョジョの生活はどうなってしまうのか?
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