追悼/高畑監督、スタン・リー、ベルトルッチ監督…2018年に亡くなった映画人たち

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高畑勲監督
高畑勲監督
高畑勲監督
バート・レイノルズの死を悼むマーク・ウォルバーグのInstagram
スタン・リーを追悼するロバート・ダウニーJr.のInstagram
ペニー・マーシャル監督を追悼するトム・ハンクスのTwitter

今年も映画界の多くの才能が惜しまれながらこの世を去った。

1月30日に35歳の若さで自らの命を絶ったのはTVシリーズ『glee/グリー』のバック役で知られるマーク・サリング。2015年に児童ポルノ所持容疑で逮捕されたサリングは罪状を認め、3月に量刑が言い渡される予定だったことから、これを苦にしたのではと見られている。

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2月9日、ドイツ・ベルリンの自宅アパートで亡くなっているのが発見されたヨハン・ヨハンソンはアイスランド出身の作曲家で、『博士と彼女のセオリー』で第72回ゴールデングローブ賞作曲賞を受賞。『博士と〜』のジェームズ・マーシュ監督の新作『喜望峰の風に乗せて』(2019年1月11日公開)も手がけた。死因は不明。享年48。

4月5日には、『火垂るの墓』の高畑勲監督が肺がんのため、82歳で亡くなった。TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』などのほか、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』のプロデュースを務め、1985年にスタジオジブリ設立に参画し、『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』などを監督。遺作となった2013年の『かぐや姫の物語』は第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞候補となった。

4月13日には『カッコーの巣の上で』『アマデウス』でアカデミー賞監督賞を2度受賞したミロス・フォアマン監督が闘病中だったコネチカット州の病院にて86歳で逝去した。

『オースティン・パワーズ』のミニ・ミー役で知られるヴァーン・トロイヤーは4月21日に49歳の若さで亡くなった。死因は当初伏せられたが、10月になってロサンゼルス保安局は急性アルコール中毒による自殺だったと発表した。死の3週間前にアルコール依存症で病院に搬送されたが、ゴシップサイト「TMZ」によると、自殺の兆候が見られたための措置入院だったという。

80年代に故クリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』シリーズで、相手役のロイス・レインを演じたマーゴ・ギダーは、5月13日に自宅で亡くなっているのを発見された。享年69。検視の結果、死因はアルコールと薬物の過剰摂取。双極性障害を患っていることを公表していた。

『ブルース・ブラザース』にも出演したソウルの女王、アレサ・フランクリンは8月16日、すい臓がんで死去。かねてから闘病していた自宅で亡くなった。享年76。8月31日にデトロイトで行われた葬儀には親族や友人、セレブをはじめ約4000人が参列。スティーヴィー・ワンダーやアリアナ・グランデ、チャカ・カーンらが追悼パフォーマンスし、ビル・クリントン元大統領らが弔辞を述べた。

9月6日、『ロンゲスト・ヤード』『脱出』などでタフガイを魅力的に演じ、『ブギーナイツ』で第70回アカデミー賞助演男優賞候補になったバート・レイノルズが82歳で亡くなった。心臓発作で搬送されたロサンゼルスの病院でそのまま息を引き取ったという。『ブギーナイツ』で共演したマーク・ウォルバーグは「伝説であり、友人であるバート・レイノルズ、安らかに眠ってください」と追悼メッセージをSNSで発信した。

マーベル作品の“顔”であり、アメコミ界の重鎮スタン・リーは11月12日、95歳にロサンゼルスの病院で亡くなった。死因は心不全と呼吸不全。今年1月に不整脈で病院に緊急搬送され、肺炎で闘病中だと公表していたが、全米で10月(日本では11月)に公開されたばかりの『ヴェノム』でもマーベル映画で恒例のカメオ出演で元気な姿を見せていただけに、突然の悲報に数多くのセレブたちがSNSで追悼を表明した。

11月26日には、がんで闘病中だったイタリアの巨匠、ベルナルド・ベルトルッチ監督が77歳で亡くなった。1987年の監督作『ラストエンペラー』は第60回アカデミー賞で作品賞や監督賞、撮影賞などノミネートされた9部門を全制覇という快挙を成し遂げた。一方、代表作である『ラストタンゴ・イン・パリ』(72)の撮影中、当時19歳だったヒロイン役のマリア・シュナイダーの同意なしに過激な性描写を撮影したことが後年発覚、#MeToo運動前夜のことだったが、厳しく糾弾された。10年ほど前から腰を痛めて車椅子生活だった。2012年の『孤独な天使たち』が遺作。

12月17日、『ビッグ』『レナードの朝』などを手がけたペニー・マーシャル監督が糖尿病の合併症のため、ハリウッドヒルズの自宅で75歳の生涯を終えた。『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督の妹で、まずは女優として活躍。86年に『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』で長編映画監督デビューし、ハートウォーミングなドラマを盛り込んだコメディ作でヒットを連発した。マーシャル監督の『ビッグ』『プリティ・リーグ』に主演したトム・ハンクスは「さよなら、ペニー。一緒にたくさん笑ったね! 今も一緒に笑えればいいのに。大好きだ。ハンクス」とツイッターで追悼を表明した。