男性への性的暴行疑惑が新たに3件、ケヴィン・スペイシーの俳優生命は風前の灯…

#セクハラ

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にも主演していたケヴィン・スペイシー
(C)2017 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.
『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にも主演していたケヴィン・スペイシー
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昨年11月、1986年に未成年だった俳優のアンソニー・ラップに対するセクハラ行為で告発され、被害者への謝罪と同性愛者であることのカミングアウトを同時に行ったことで顰蹙(ひんしゅく)を買ったケヴィン・スペイシー。新たに3件の性的暴行疑惑が浮上し、ロンドン警視庁が捜査していることが判明した。

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昨年、ラップは14歳だった1986年に当時26歳だったスペイシーからベッドで性的な関係を迫られたと告発。その後、スペイシーに対して30人以上の男性から被害の訴えがあったが、ロンドン警視庁には今年2月から4月にかけて、ロンドンとグロスターで男性を性的に襲ったという訴えが2件、さらに暴行の被害も1件届いているという。

スペイシーは2004年から2015年まで、ロンドンのオールド・ヴィック・シアター芸術監督を務めていた。

そんなスペイシーと1997年、『L.A.コンフィデンシャル』で共演したガイ・ピアースがオーストラリアのトーク番組で撮影当時の印象を語った。司会者に水を向けられると、「いま話すのはちょっと難しい」と言葉を選びながら、「素晴らしい俳優、信じられないくらいすごい俳優」とスペイシーの才能を賞賛した後に「ほんの少しだけど、ケヴィンと一緒にいるのはつらかった。彼はよく触ってくるんだ。ただ、ありがたいことに僕は29歳だった。14歳じゃなくてね」と語った。

昨年11月の告発とスペイシーによる謝罪を受けて、アメリカでは12月に公開を控えた出演作『ゲティ家の身代金』から出演シーンを全削除し、クリストファー・プラマーが代役を務めて撮り直し、プラマーはアカデミー賞助演男優賞候補になった。また、陰謀をめぐらせ、アメリカ大統領の座に登りつめた政治家を演じた大人気の主演ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は最新のシーズン6の撮影が始まっていたが、スペイシーはクビを言い渡され、撮影は一時中断。今年に入って、大統領夫人役のロビン・ライトを中心に据えて撮影が再開され、ファイナル・シーズンとして今秋Netflixで配信を予定している。

昨年11月以来、沈黙し続けているスペイシーだが、ほとぼりが冷めるどころか新たな容疑が浮上し、俳優生命は風前の灯となっている。