隠密作戦が奏功『シン・ウルトラマン』公開17日で27億円超えの大ヒット

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シン・ウルトラマン
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4月公開の『名探偵コナン』は83億超え

【映画興収レポート/5月】5月公開作1位は『シン・ウルトラマン』。『シン・ゴジラ』の製作チーム(脚本・庵野秀明、監督・樋口真嗣)による作品とあって観客の期待は高く、今年公開の邦画実写最高のオープニング興収を記録。公開後17日間(5月29日時点)では27.1億円をあげている。公開時までストーリーや登場する“禍威獣(かいじゅう)”の情報を隠した宣伝を展開。公開後の5月25日に催された大ヒット御礼舞台挨拶では、出演者の長澤まさみがネタバレにつながるコメントを出すなど、『シン・ゴジラ』と同じような宣伝手法でリピーター客を狙い息の長い興行を目指す。

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2位は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。5月29日時点で20.3億円をあげ、17年公開『ドクター・ストレンジ』の興収18.7億円を上回った。ドクター・ストレンジは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『~エンドゲーム』『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』への出演を経て、人気の裾野が広がったようだ。

3位は『トップガン マーヴェリック』。5月27日に公開され、オープニング3日間で興収11.6億円をあげている。主演のトム・クルーズが約4年ぶりに来日。5月23日に記者会見を行い、24日に神奈川県横浜市の大さん橋国際客船ターミナルでジャパンプレミアを催した。プレミア会場には約400人のファンが集まり、クルーズはいつものように時間をかけてファンへサインをしたり一緒に写真を撮ったりとファンサービスに務めた。会見やプレミアの模様はテレビ番組で取り上げられ、公開の盛り上げに弾みをつけた。

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クルーズの大ヒットシリーズ『ミッション:インポッシブル』の近年のオープニング3日間の興収と最終興収は以下の通り。
『ゴースト・プロトコル』(11年)7.3億円(オープニング3日間興収)→53.8億円(最終興収、以下同様)
『ローグ・ネイション』(15年)7.6億円→51.4億円
『フォールアウト』(18年)8.7億円→47.2億円

『トップガン マーヴェリック』のオープニング興収はこれら3作を上回っている。2週目以降の興収の落ちが少なければ、最終興収50億円超えが期待できる。

なお『名探偵コナン/ハロウィンの花嫁』の5月29日時点の興収は83.5億円。前作『緋色の弾丸』76.5億円を上回り、前々作『紺青の拳』93.7億円に迫っている。(文:相良智弘/フリーライター)

[2022年5月 映画ランキング]
1位『シン・ウルトラマン』27.1億円
2位『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』20.3億円
3位『トップガン マーヴェリック』11.6億円
(5月29日時点。ムビコレ調べ)

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