池松壮亮&伊藤沙莉、バレンタインのホロ苦エピソード披露「素直な性格じゃなくて…」

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ちょっと思い出しただけ
映画『ちょっと思い出しただけ』公開記念舞台挨拶の様子
ちょっと思い出しただけ
池松壮亮
伊藤沙莉
永瀬正敏
屋敷裕政
松居大悟

池松壮亮と伊藤沙莉が2月12日、都内で実施されたW主演映画『ちょっと思い出しただけ』の公開記念舞台挨拶に永瀬正敏、松居大悟監督、お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政と共に登場。本作にまつわるトークやバレンタインのホロ苦エピソードを語り、会場を盛り上げた。

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池松壮亮と伊藤沙莉がバレンタインのホロ苦エピソード披露

本作は、クリープハイプの尾崎世界観が、自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91年)に着想を得て書き上げた新曲をもとに、松居大悟監督初の完全オリジナルラブストーリー。第34回東京国際映画祭コンペティション部門観客賞を受賞している。

コロナ禍にあって、無事に公開を迎えたことに⼀同ホッとした様⼦。本作は海外のアジア各国の映画祭への出品、および⾹港、台湾、シンガポール、マレーシアでの公開も決定しており、松居監督は「コロナというものは世界共通のもので、そういう中で僕らは去年、この映画を撮ったんですが、いろんなことを思い出したりしながらも前に進める――『昔はよかったけど、いまも悪くないな』という思いになってくれたらいいなと思います」と思いを⼝に。池松と松居監督は⼗年来の付き合いとなるが、池松は「最初に会ったのが20歳の頃で、松居さんも20代でした。毎回、新しいことを⼀緒に挑戦できていて、お互いにアップデートした上でやれている」と互いに“進化”しながら⼀緒にものづくりができる喜びを語った。

この⽇はバレンタインが近いということで、登壇陣が「バレンタインのちょっと思い出すエピソード」を披露。池松は、⼩学⽣低学年の頃にチョコをプレゼントされるも「物⼼がつき始めて、恥ずかし過ぎて、帰り道に空き地に投げました…(苦笑)」と告⽩。「親にも説明できないし、⾷べるのも恥ずかしいし…」と申し訳なさそうに、チョコを投げ捨ててしまった当時の⼼境を明かしていたが「その空き地にその後、キレイな家が建ったんですよね。茶⾊い家が…」としっかりオチまでつけて笑いを誘っていた。

伊藤は「素直な性格じゃなくて、『好き』って⾔いたいけど、バレたくないっていう気持ちがあった」と⾃⾝の⼼境をふり返り、本⼼をカムフラージュするために「全員分のチョコを作って、本命のひとりだけ、中⾝を変えた」と複雑な⼄⼥⼼を明かす。その本命の男⼦が先に帰ってしまったため、わざわざ家まで赴き「これ、みんなに渡してるから」と⾔いつつ、無事にプレゼントすることができたそうだが「次の⽇に、その⼦が『俺だけ中⾝違った?』と聞いてきたので『お前だけ残り物で作った』と⾔って終わった…(苦笑)」と素直になれない⼥⼦の切なすぎる思い出を明かした。

永瀬正敏「すごく嬉しかった」『ちょっと思い出しただけ』製作背景に感激

本作は、⼈気バンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が、バンド結成のきっかけにもなったというジム・ジャームッシュの映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91年)に着想を得て、コロナ禍の中で書き上げた楽曲「ナイトオンザプラネット」をベースに、尾崎と親交のある松居監督が脚本・映画化した作品。

永瀬は、ジャームッシュの『ミステリー・トレイン』(89年)、『パターソン』(16年)に出演した経験もあるが、松居監督は永瀬への出演オファーについて「ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』があって、クリープハイプの『ナイトオンザプラネット』という曲があり、それが『ちょっと思い出しただけ』という映画になるとき、ジム・ジャームッシュのDNAを引き継ぎながら作りたいと思っていて、そういう時にジャームッシュの作品に出ている永瀬さんが映画の中で⽣きていてくださると映画としての説得⼒、強さが出ると思った」と明かした。

それに対し永瀬は「すごく嬉しかったですね、尾崎さんが曲を作ってくれたのもすごく嬉しかったです」と喜びを⼝にしている。『ナイト・オン・ザ・プラネット』は世界5都市のタクシーで同時に起きている出来事を描いたオムニバス映画だが、永瀬によると同作品の製作前後に「ジムが『“東京編”を作れなかったのが残念だ』と話していた」という。

同じ時間の世界5都市の物語であったため、時差の関係で東京の物語を⼊れると、東京だけ“ナイト(夜)”ではなく、“デイ(昼間)”の話になってしまうために実現しなかったそうで、松居監督は「永瀬さんが、今回の現場で『ジムがこの映画を見たときに『ナイト・オン・ザ・プラネット』の“東京編”だと思ってくれたらいいね』と⾔ってくださった」と嬉しそうに明かし、永瀬も「尾崎さんの(この曲を作るに⾄った)話を聞くと、グッとくるものがあったし、仲間に⼊れていただいてありがとうございましたという気持ちです」としみじみ語った。

なお映画公開日の2月11日は、永瀬が39年前に主演して俳優デビューを飾った『ションベン・ライダー』(83年)の公開日でもあり、“俳優・永瀬正敏”の誕生日を祝い、サプライズで松居監督から永瀬に花束が贈呈された。

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