全員あやしい！緊張感あり過ぎなキャラクター映像を解禁『でっちあげ～殺人教師と呼ばれた男』

#でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男 #三池崇史 #光石研 #北村一輝 #大倉孝二 #実話映画 #小林薫 #映画 #木村文乃 #柴咲コウ #綾野剛 #迫田孝也 #⻲梨和也 2025.05.11

その他の写真はこちら（4）

体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった…

20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件——その真相に迫った福田ますみのルポルタージュを基にした映画『でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男』。本作より、綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫が演じる登場人物のキャラクター映像を紹介する。

・綾野剛と柴咲コウの表情が不穏すぎる！『でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男』の予告映像に震え上がる

2003年、小学校教諭・薮下誠一（綾野剛）は、保護者・氷室律子（柴咲コウ）に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。

これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦（亀梨和也）が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。

一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは、「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。

監督を務めるのは三池崇史。『悪の教典』（12年）『初恋』（20年）『怪物の木こり』（23年）など映画での活躍はもちろんのこと、2025年にはTVドラマ『新・暴れん坊将軍』でも監督をつとめるなど精力的に活躍の場を拡げ続ける。

今回紹介する映像は、氷室律子（柴咲コウ）の息子・拓翔（三浦綺羅）が「先生から体罰を受けた」と告白するシーンから始まる。「薮下先生」というセリフに重なる男の表情と雰囲気は、明らかに尋常ではない。しかしその後、再び登場するその男――物語の中心人物である小学校教諭・薮下誠一（綾野剛）は、怯えた表情で「やってません」と完全に否定しながらも、続くカットで見せる行動や態度は常軌を逸している。

保護者である氷室律子は、「絶対に許すことができません」と言い切る。有無を言わせない冷徹さとともに、どこか奇妙な雰囲気も漂わせる。真っ向から食い違う主張、冒頭で描かれた異常な薮下、母として愛情深く見える律子、2人のギャップが想像力を刺激する。

そのほかにも、次々と登場する人物たちが、それぞれ強烈な存在感を放つ。週刊春報の記者・鳴海三千彦（亀梨和也）が氷室夫妻に「私に任せてください」と自信満々に語りかければ、教頭・都築（大倉孝二）は薮下に対し「認めてましたよね？」と詰め寄る。さらに、律子の夫・氷室拓馬（迫田孝也）が「出ていけ、暴力教師」と迫力満点の怒号を浴びせ、薮下の妻・希美（木村文乃）の「あなたの味方だから」という一言には、どんな状況でも夫を支えようとする愛情と覚悟がにじむ。

校長・段田重春（光石研）の「とにかくまずは謝罪すべきだ」という重々しい言葉からは、事なかれ主義の色が濃くにじみ出る。一方、原告側の弁護士・大和（北村一輝）は、「被告が体罰をしたと？」と冷静かつ自信ありげに追及。そして、薮下の弁護士・湯上谷（小林薫）は「裁判は戦争ですよ」と語り、その老獪さと町弁ならではの鋭い空気を漂わせる。

『でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男』は2025年6月27日より全国公開。