福士蒼汰、福原遥の写真を800枚撮影!? 映画『楓』ジャパンプレミア

#スピッツ#宮沢氷魚#楓#福原遥#福士蒼汰

(C)2025 映画『楓』製作委員会
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スピッツの名曲「楓」を原案に、福士蒼汰、福原遥のW主演で送る話題作『楓』。映画公開が迫るなか、福士、福原をはじめ、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)、行定勲監督が登壇する“レッドカーペット”ならぬ“楓色”カーペットが敷かれるなか、ジャパンプレミアが開催された。

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双子の兄弟を演じた福士は「今回双子というやりがいのある役を演じられて嬉しかったです!」と挨拶しながら「スピッツさんの『楓』は僕が5歳の頃にリリースされた曲ですが、だけど当たり前のように知っていたし、カラオケでもよく歌っていました。『楓』という楽曲にお芝居でその世界の住人になれることが感慨深かったですし、どんな作品になるのかワクワクしました」と声を弾ませた。

しかも福士にとっては9年ぶりのラブストーリー映画への出演。「僕が30代になり、人間の心の内側を表現できる作品だと思いました。人間誰しも生きていると喪失だとか壁だとかがあるけれど、本作の脚本を読んでいく中でそれが修復される物語だと思って、このようなラブストーリーをやってみたいと思いました」と述べた。

秘密を抱えている木下亜子を演じた福原は「スピッツさんは小さい頃から聴かせてもらっている大好きなアーティストです。しかも『楓』はリリースされたのが私の生まれた年だったので、勝手に運命を感じてしまいました」とオファーを快諾。

撮影時は涙する場面も多く、胸が苦しくなることもあったそうだが「亜子がそこからどう前に踏み出していくのか、立ち上がっていく力強さを感じて、私自身も背中を押されました」と役柄の魅力を紹介した。

涼と亜子の秘密を唯一知る梶野茂役の宮沢。福士と福原とはすっかり仲良しで「(福士と福原は)チャーミングなお二人で、福士さんは撮影中に写真を撮っていて、しかもセンスがいい!」と福士カメラマンの腕前を絶賛。

これに福士は「遥ちゃんの写真を整理したら800枚くらいあって、そこから300枚にして送りつけました!」と笑わせて、それを受け取った福原は「素敵な写真を撮られていて、さすがだなあと思いました」と喜んでいた。

涼に想いを寄せる遠藤日和役の石井は「思ったことを行動に移す真っ直ぐな日和の心意気が大好きで、共感したり応援したり、それが全体を通してずっとありました」とすっかりお気に入り。

辻雄介役の宮近は「ひとつの楽曲から物語になるって…。僕は音楽表現を使って仕事をしているので、短い時間で人の心を動かす音楽という媒体が、映像というイメージの世界から物語に具現されるのってどうなるのだろうかというワクワクがありました。作品からも学びを得ることができて嬉しかった」と手応え十分の様子。

キャスト陣の和気あいあいの様子に行定監督は「映画の80%はキャスティングで決まる。これは上手くいったなと思った。このキャストが集まらなかったらこの映画にはならなかったと思う。特に本作は皆さんが演じてくれたことで一人一人のキャラが豊かになって、グッとくる場面がたくさんありました」と自信を見せた。

『世界の中心で、愛をさけぶ』から約20年、行定監督は「もう一度ラブストーリーに挑んでみるのは僕にとっても思い入れが強く、撮影させていただきました。人を想う気持ちが届くことを期待しています」と述べた。

舞台挨拶では福原が「本作には切なさがたくさんありますが、別れや喪失からどう立ち上がってどう前に進んでいくのか。本作が皆さんの背中を押せるような作品になっていたら嬉しいです。秘密がたくさん隠されているので二度三度楽しんでほしいです」と観客に語りかけた。

そして福士は「本作は人間の心の底をつついた作品です。素敵な恋愛物語である一方、人間の姿を美化せずリアルに映し出しています。少しずつ心と心、点と点が繋がって物語が終結した時に『楓』という曲が僕にはレクイエムのように感じました。僕が好きなシーンは外来語禁止ゲームをする場面です。そこになぜ注目するのか?その意味も含めて考えて楽しんでいただければ幸いです」と呼び掛け、会場からは大きな拍手が送られた。

『楓』は2025年12月19日より全国公開。