RAN「皆さんにやっと届けられた」 映画『アオショー!』公開初日に感無量の笑顔

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『アオショー!』
(C)2025映画『アオショー!』製作委員会
『アオショー!』

観客の拍手に「良かった」と安堵 合唱部との共演で会場は一体感に包まれた

映画『アオショー!』の公開記念舞台挨拶が9月5日に開催され、W主演のRANと山川ひろみに加え、特別出演の小山慶一郎も登壇。さらに、合唱の強豪校である、東京都立小金井北高校のコーラス部の生徒17人が、本作の公開を祝福するために駆けつけ、劇中歌でもある「君とみた海」を披露した。

・RAN×山川ひろみ×小山慶一郎共演! 離島で奏でる青春のハーモニー『アオショー!』ポスタービジュアル

映画上映後、大勢の観客が集まった会場に飯田悉平役のRAN、波島沫乃役の山川ひろみ、そして貴宝院理津役の小山慶一郎が登壇すると、会場からは大きな歓声がわき起こった。

今回、映画初出演にして初主演となった本作がいよいよ初日を迎え、RANは「ついにこの日が来ましたね。皆さんにやっとこの作品を届けることができて、とても嬉しく思います」と晴れやかな様子で語った。さらに「楽しかったですか?」と会場に問いかけると、観客からは大きな拍手がわき起こり、その様子にRANも「良かった」と安堵の表情を見せた。

大勢集まった客席を見渡した小山は、「こちら側(ステージ側)から客席を見ることがないので、改めて自分がこの映画に出たんだな、と実感しています」としみじみ語ると、山川も「皆さんの笑顔を見て本当に感無量です。ありがとうございます」と感慨深い様子を見せた。

本作は、人気舞台の映画化作品だが、舞台版でも主人公「飯田悉平」を演じていたRAN。そこで舞台と映画の違いについて尋ねられると、「舞台の場合は、それこそ僕らの声とセットを利用して、ストーリーをお伝えするんですが、映画の場合はそれをより繊細に、情景とかも、実際の明るさや暗さなど、いろんなものを時間軸とともに見せることができるので、より感情移入してお伝えできるのが映像の良さかなと思います」と語った。

その言葉を聞いた小山も「実は僕もRANくんに舞台と映画ってどう?と聞いたことがあって。やっぱり舞台でやる大きなお芝居と違って、映像でやるお芝居では、ここの顔が抜かれる(アップで撮られる)とか、そういったことを意識されていたんで。そういった意味ではすごく細かいお芝居をされてたんだろうなと思いました」と述懐。

山川も「舞台で演じた(波島)沫乃と同じ人物なので、明確な違いというのはないんですが、表現方法の違いとして、映像はすごく繊細な気持ちも届けられるので。目線とか声色とか、声を張らなくてもいいから、その分、声の大きさをちょっと小さくしたり。吐息も伝わるので、丁寧に繊細に演じるように心掛けたというのが一番の違いかなと思います」と振り返った。

小山は意外にも本作が映画初出演。ライバル校の合唱部の部長役、しかもそれが高校生役ということで、「41歳で高校生をやらせていただきました。ただ僕がキャストに決まったのは遅かったので、おふたりともビックリされたんじゃないかなと思いますし、変に気を遣わせてもいけないので。自分ができることとして、いっぱいお話をしたりとか、現場での雰囲気づくりみたいなことも考えました」と切り出しつつも、「ただRANくんが本当に現場で引っ張ってくれたので。皆さんのまっすぐなお芝居に対して、貴宝院というのはちょっと癖のある…というかだいぶ違和感のあるような役だったので、そこは監督と相談しながらやらせていただきました」と振り返った。

その後は、SNSで募集した質問をキャスト陣にぶつけるコーナーに。その中で「お気に入りのシーンは?」という質問が飛びだし、まずRANが「映画の途中で、島のおじいちゃんがやっているお店に行くシーンがあるんですけど、一見、普通の店ではなくて。そこでの駆け引きとか、後にそこにつながるシーンだったりもするので。そういう意味でも、僕は好きなシーンですね」と回答。

山川は「王道ですが、合唱シーンが好きですね」と続け、「キャストみんなが勢揃いしているのですが、そこでどんなシーンが繰り広げられるのか、映画を見ていただいた方は分かると思うんですけど、本当に素晴らしいシーンなので。そこを楽しんでいただけたら」と思い返した。

そんな中、小山は「お気に入りのシーンは、自分の登場シーンですね!」とキッパリ語ると、会場は大笑い。「あそこでは後光が差していたんですけど、あれは監督が『ちょっといいですか。やってみたいんですが』とおっしゃっていただいて。『それはいいですけど、めちゃくちゃギャグになりません?』と返したんですけど、でもあれで貴宝院というキャラクターが見えてきたと思うんで。気に入ってます」と笑顔で語った。

イベント後半には、本作の公開記念として、現役高校生による合唱が披露された。ゲストで登場したのは、NHK全国学校音楽コンクール7年連続予選金賞、都大会入賞、第79回東京都合唱コンクール金賞、今年3月に行われた第18回声楽アンサンブルコンテスト全国大会にて銀賞入賞など、様々なコンクールで実績を積んでいる東京都立小金井北高等学校コーラス部の生徒たち。

この日は部員数53人のうち、代表して17人が参加し、合唱曲「君とみた海」を合唱することになったが、「このような映画の舞台挨拶で演奏するのは初めてなので、緊張していますが、みんなで楽しんで歌いたいと思います」と意気込む。するとそこにRANと山川も合唱に参加することがアナウンスされ、会場も大盛り上がりとなった。

そんな中、「僕らが一番緊張していると思います」とRANが語れば、山川も「めちゃくちゃ緊張してるんですけど、よろしくお願いします」と緊張ぎみの表情。そこで小山が「RANくん、さっき裏でめちゃくちゃ音楽聴いてたのって言っていいの?」と暴露し、会場はさらに大盛り上がり。RANも「それ絶対に言わないでくださいと言ったじゃないですか」と笑いながら返したが、その後はリラックスムードでコーラス部の生徒たちと一緒に歌うRANと山川だった。

RANと山川、そしてコーラス部の生徒たちが奏でる、力強くも美しい歌声は、会場を一気に魅了。そんなコーラス部の歌声を聴いた小山は、自身が演じた貴宝院が劇中で指揮者を務めていたことに触れて「指揮ってこうやるんだと思いました。あれは本物の指揮ですよ」とコーラス部顧問の難波祐子先生の指揮姿に感心することしきり。「でも学生の皆さんが前を向いて、まっすぐ歌われている姿はすごく希望も感じますし、ピュアな瞳で、こっちまでパワーをもらうというか。この合唱によって気持ちが一つになるというのを、僕らも一緒に体験できたので、それが伝わってきました。最高です!」と感動した様子。

生徒たちと一緒に合唱に参加したRANも「隣からすごく美しい歌声が聞こえてきて。自分もそれに乗っかって歌うことができて、本当にいい経験をさせていただいたなと思います」と語ると、山川も「もう本当に感無量です。ありがとうございました」と充実した表情を見せた。

そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終了の時間に。そこでコメントを求められた小山が「皆さん、青春ど真ん中の方もいれば、僕みたいに青春を懐かしむ方もいるかもしれないんですが、でも青春はどこでも、いつ来てもいいじゃないかと僕は思っております。ひたむきに頑張るとか、前を向いて目標に向かって走っていくことを僕はこの映画から感じましたし、皆さんが明日から頑張れるようなパワーをこの映画で受け取ってもらえたらなと思っています。なので年齢関係なく、いつでも青春だと思って、一緒に前に進んで、楽しんで人生を過ごしていきましょう!」と呼びかけた。

山川も「この映画は、“青春(アオハル)と合唱”で『アオショー!』ということで、本当にまっすぐ胸に響く、まっすぐ胸に刺さる物語だと思っています。今日から公開なので、ぜひ何度でも足を運んでいただけたら嬉しいです」と期待を込める。

そして最後にRANが「こういった青春を感じることができて、僕もすごく嬉しかったですし、歌の力をこの映画から感じることもできると思うので、歌に救われたいなとか、青春を感じたいなと思ったら、何度でもこの映画に戻って来てくれたら嬉しいです」とメッセージを送ると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

『アオショー!』は現在公開中。