今井翼、写真家役で“大人の恋”の切なさに迫る 主演映画『月のこおり』で魅せる新たな表情

#すみれ#レスリー・キー#今井翼#映画#月のこおり

『月のこおり』
(C)2025年映画「月のこおり」製作委員会

世界的写真家レスリー・キーが撮り下ろした珠玉のビジュアル

今井翼が演じるカメラに情熱を注ぐ写真家と、すみれが演じるジャズシンガーの大人の恋模様を描く映画『月のこおり』が、2025年11月21日より劇場公開されることが決定した。本作よりポスタービジュアルを紹介する。

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本作は、北海道・札幌を舞台に、写真の最初の1枚と最後の1枚をテーマに綴られる大人のラブストーリー。監督・脚本を務めたのは、作詞作曲家、シンガー、映画監督、脚本家をこなすマルチクリエーターの堂野アキノリ。『KATACHI』(22年)『右へいってしまった人』(23年)に続く監督3作目となる。

写真家の北村竜次は、北海道・札幌にある専門学校で特別講師として写真の講義を行った際、ジャズシンガーを目指す一人の生徒・小春と出会う。「歌っている姿を撮ってほしい」と頼まれた竜次は、彼女のライブを見にジャズクラブを訪れ、その才能にすっかり魅了される。

東京で妻と娘と暮らす竜次だったが、それ以来、毎年小春を撮影し、その写真を使った個展を札幌で開催するようになる。小春のステージ姿を撮り続けて迎えた9回目の個展の春、ギャラリーのオーナー・吉岡から、ギャラリーを閉めることを告げられる。これまで毎年続いてきた“撮る人と撮られる人”という関係に、終わりが訪れるかもしれないという予感がふたりの胸をよぎる。

一抹の寂しさを抱えながらも、小春はステージに立ち、秘めた想いを歌に乗せて観客に届ける。その姿を、竜次はただ黙々とカメラに収め続ける。9年間、少しずつ変化していく小春の姿を追い続けてきた竜次は、会うたびに彼女から就職や結婚の報告を受け、彼女の人生が前に進んでいることを実感していた。

だが、個展の最終日に小春の専門学校時代の友人たちが訪れ、実は彼女が結婚していないことを知る。個展を終えて東京へ戻っても、竜次の胸には拭いきれない思いが残る。そんな中、娘が一人暮らしを始めることになり、妻からは離婚を切り出される。

これまで蓋をしてきた自分の本当の気持ちと向き合い、竜次が最後に下す決断とは——。

主人公の写真家・北村竜次を演じるのは、『TELL ME ~hideと見た景色~』(22年)で映画初主演を果たし、近年、大人の役者としての魅力が増す、今井翼。妻子がありながらも、特別な気持ちを抱えながら、1人のジャズシンガーの女性の成長をカメラに収め続ける、内なる葛藤を抱えた男を見事に好演する。

ジャズシンガーとして、そして1人の女性として成長していく小春を演じるのは、すみれ。ハリウッド映画への出演経験もあり、歌手としても活躍するすみれが劇中で麗しいジャズの歌声を披露する。まるでジャズクラブにいるような圧巻の歌唱シーンが見どころとなっている。伝えられない気持ちを歌にのせて、感情豊かに歌い上げ、見る者を魅了する。

東京で暮らす竜次の妻に宮地真緒、娘に深尾あむ。札幌で個展を開催するギャラリーのオーナー・吉岡を、実力派俳優の近藤芳正が演じる。

劇中のギャラリーに並ぶ写真には、2006年にマドンナ、2011年に安室奈美恵を撮影したシンガポール出身の写真家レスリー・キーの作品が使用されている。

今回紹介するポスタービジュアルでは、写真家として一人の女性の成長を見守る竜次と、彼が見つめる先で眩しいほどに輝くジャズシンガー・小春の姿が配置されている。ふたりが紡ぐ想いが、言葉ではなく、写真家と歌手という垣根を超えた“芸術”の中で表現されていることを感じさせる構成だ。

また、世界的に活躍する写真家レスリー・キーが本作のために撮り下ろした写真を贅沢に使用し、本作が「芸術×恋愛」の魅惑的な融合作品であることが一目で伝わるデザインとなっている。

『月のこおり』は2025年11月21日より全国順次公開。