リアルな映像と最新のVFX、特撮を融合させた大迫力の映像でおくる、息もつかせぬスリルと緊張感あふれるノンストップサスペンスエンターテインメントとして話題沸騰中の『新幹線大爆破』。ゴールデンウィークに視聴する人たちに向け、原作へのオマージュや、思わず見過ごしてしまいそうなお楽しみポイントを紹介していこう。
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新幹線に仕掛けられた爆弾は、庵野秀明デザイン!
はやぶさ60号の車掌・高市(草彅剛)はいつもどおりお客さまを迎え、東京駅を青森駅に向けて出発。だがそんなな、一本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというもの。新幹線の時速が100kmを下回れば、即座に爆発する……。
草彅の演技に、見ているこちらも思わず力がこもる本作において、ポイントとなるのが「実際の新幹線車両や施設を使っている」ことだ。原作では国鉄の協力が得られなかったが、本作では「エンタメを通じて東日本を盛り上げたい」という制作陣の思いにJR東日本が共感し、異例の特別協力が実現した。
細部にまでリアルを徹底した本作で、あえてフィクションを取り入れた演出もある。
その代表が、原作にも登場する指令所内のワイドな電光表示板、通称「屏風」だ。実際にはJR東日本では数年前に撤去されたが、樋口監督は、「映画としてどうしても総括指令長・笠置(斎藤工)が双眼鏡で“屏風”を視認する演出を入れたかった」と語り、劇中に再現。内部にスイッチを設けてスタッフがトランシーバーの指示に従って操作するという、アナログな仕掛けで対応していたという。
そんな笠置が、新幹線の運行状況を示す電光表示板を双眼鏡で確認するシーン。実際の現場では、各自のモニターに路線図が表示されるため、双眼鏡を使うことはないという。しかしこのシーンは、原作で運転指令長の倉持(宇津井健)が双眼鏡を構える姿へのオマージュだ。
また、タイトルにも含まれる“大爆破”シーン。圧倒的な迫力に思わず息を呑むが、これらのシーンは、樋口組のプロフェッショナルたちが集結しVFXと特撮を駆使して撮影されたという。樋口監督は「ついついやりすぎて、爆発が大きすぎてセリフがつながらなくなり、全部撮り直すことになった場面もありました」と、裏話を明かしている。ちなみに家屋が吹き飛ぶシーンで、一軒家を吹き飛ばすほどの火力では隣家にも危険が及ぶため、刑事からの報告のセリフを撮り直したとのこと。
爆破ということでいえば、はやぶさ60号に仕掛けられた爆弾は、樋口監督とは若き日からの盟友・庵野秀明がデザインを担当。もともとは天才的なメカ作画監督・メカデザイナーである庵野が手がけた無駄のない形状と説得力のあるディテールは健在だ。
意外な人が登場するのも本作のお楽しみ。救出班の保線担当者・新庄として、日本を代表する名バイプレイヤーとして知られる田中要次が出演している。実は田中自身、過去に国鉄で保線職員として勤務していた経験を持つ。樋口監督も「ヘルメットや安全帯が誰よりも似合う」と太鼓判。
さらに救出号の運転士・福岡を演じる尾上松也や、本作のキーパーソンとして登場したピエール瀧、、Netflixシリーズ「極悪女王」(24年)でタッグを組んだゆりやんレトリィバァと白石和彌監督が出演。
また、映画『碁盤斬り』(23年)でタッグを組んだ主演の草彅へのサプライズとして、白石監督を本番中に突然登場させる計画もあったが、2人は控室のテントで普通に談笑しており、サプライズはあえなく失敗に終わったという。
そして、樋口監督の代表作『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(99年)で主人公を演じた前田愛が、車内の女医役として10年ぶりに演技を披露している。
まだまだ書ききれないほどの愛と熱がこもった本作、一度見た人も改めて見返すと大発見があるかも……?
『新幹線大爆破』はNetflixにて独占配信中。
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