「夢のような日々」阿部寛、真木よう子、樹木希林らがカンヌ振り返る

阿部寛
阿部寛
阿部寛
左から樹木希林、真木よう子、阿部寛
真木よう子
樹木希林

第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、5月19日(日本時間)に行われた公式上映にあわせ現地入りしていた『海よりもまだ深く』主演の阿部寛、真木よう子、樹木希林が帰国。5月21日に新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に登壇し、カンヌで体験した約7分間にも及ぶスタンディングオベーションなどを報告した。

[動画]鳴り止まない拍手!『海よりもまだ深く』がカンヌでスタンディングオベーション!

カンヌは初参加という阿部は「街中が活気に溢れていました。天気も良く、3日間でしたけど、夢のような日々を過ごせました。たぶん一生忘れないと思います」と感慨深けに挨拶。

2度目の真木は「前回『そして父になる』のときに行ったときは連日ドシャ降りだったので観光ができなかったんですが、今回は晴天に恵まれ、歴史ある街並みを見られたので嬉しかったです」と述べ、同じく2度目の樹木は「バアさんよりも若いひとが経験しておくべき場所よね」と振り返った。

その樹木は、カンヌで着用していた海と鶴の柄をあしらった振袖が、娘の内田也哉子が結婚式のお色直しに着ていたものをリメイクしたものだと明かし、会場を驚かせる場面も。さらに、カンヌでの阿部の様子について聞かれると「この風体がカンヌにピッタリなんですよ! 団地よりもよく馴染んでいました」と話し笑いを誘った。

カンヌでは是枝監督とともに3人ともレッドカーペットを体験。7分間のスタンディングオベーションも話題となったが、阿部は「レッドカーペットは距離的にはあまりなかったんですけど、忘れられない経験をさせていただきました。あと、観客の方たちと一緒に上映を見られて、笑いどころが日本と変わらなかったりと反応を直に知ることができ、とても面白かったです。スタンディングオベーションは本当に嬉しくて、僕はもっといたかったんですけど、樹木さんが早く行こうというので、仕方なく帰りました(笑)」とコメント。

「前回歩いた時とはまた違う雰囲気で楽しめました」という真木は「スタンディングオベーションは、自分の予想をはるかに超えていた反応だったので、とても嬉しかったです」と語り、樹木は「知り合いの作品が去年ブーイングが起きたらしくて、もし今日この場でブーイングが起きたら気絶しちゃうって思ってたの!だから舞台挨拶のときに、上映が終わったらすぐに逃げられるようにするってって言ったんだけど、ああやってたくさん拍手がいただけて本当に良かったと思います」と話していた。

さらに、是枝監督について「カンヌで驚いたのはとても人気があることです。歩いているとたくさんの人に握手を求められていました」と阿部が明かすと、樹木も「カンヌで私たちの名前が呼ばれた後に、監督の名前が呼ばれると『ワーッ』って歓声が上がってすごいんです」と、カンヌでの存在感を絶賛していた。

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