西田敏行、映画『インビクタス』で「マンデラが増えたら戦争なくなる」と希望語る

豆まきのマスを持って手を振る西田敏行(左)と浅井愼平(右)
豆まきのマスを持って手を振る西田敏行(左)と浅井愼平(右)
豆まきのマスを持って手を振る西田敏行(左)と浅井愼平(右)

アパルトヘイトの影が色濃く残る南アフリカを舞台に、ラグビーによって国民の心をひとつにしようと、ネルソン・マンデラ大統領とラグビーのナショナルチーム・キャプテンらが奮闘する姿を描いた感動作『インビクタス/負けざる者たち』。名匠クリントイースト・ウッドの記念すべき監督30作目にあたるこの映画の公開を前に、2月3日、シネマート六本木で西田敏行と写真家の浅井愼平によるトークショーが開催された。

[動画]『インビクタス/負けざる者たち』西田敏行、浅井愼平トークイベント

2人は『インビクタス』を見てきたばかり。早速、感想を聞かれると、浅井は「久しぶりに映画のなかで、真っ直ぐな、熱い、純な人たちに出会うことができました。忘れかけていたものを思い起こさせてくれた映画です」と賛辞を送る。西田も、その素晴らしさに感動したようで、「『人間とは素晴らしいものだな』と、つくづく感じさせてくれる作品に出会えました。今、世界に戦火が絶えることはありませんが、もしかしたらこの映画の“熱い思い”がみなさんに伝わって、人間の英知を引き出し、『世界から戦火が消える日がくるかもしれない』。そう思わせてくれる映画でした」と熱い思いを語ってくれた。

また、ネルソン・マンデラの不屈の精神、許す心、リーダーシップについて聞かれた西田は、「27年間も投獄され、普通ならアパルトヘイト下で差別を受けてきた黒人の心情を察すると、とてもじゃないけど(白人を)許してなるものかと思う。なのにマンデラは許すんです。そして白人たちと一緒に新しい国を作ると決断をした」と、マンデラの人間の大きさに心を打たれた様子。そして「世の中にマンデラが増えたら、本当にこの世から戦争がなくなるぞと、思わせてくれました」と、希望を掲げるかのように話していた。

トーク中、この映画に出演するモーガン・フリーマンがアカデミー賞主演男優賞に、マット・デイモンが助演男優賞にノミネートされたことを聞かされた2人。西田は「モーガン・フリーマンは本当に大好きで。そして大好きな隣の浅井愼平さんと同い年。10歳上なんです。その先輩たちが、ものすごく熱い仕事をしているなあと思う」と話し、マット・デイモンに関しては「オレの教えた通り、よくやってくれたな」と茶目っ気たっぷりなコメントで、笑いを誘っていた。

また、この日は、節分の豆まきをする演出も。映画のヒットを祈って、「鬼は外〜!」「福は内〜!」と元気よく豆をまいていた。

『インビクタス/負けざる者たち』は2月5日より丸の内ピカデリーより全国公開となる。

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