水谷豊が新たなる“右京”を演じる! 浅田次郎との初タッグで今度は天才売れっ子作家に

水谷豊(左)と浅田次郎(右)
水谷豊(左)と浅田次郎(右)

人気作家・浅田次郎の小説を映画化した『王妃の館』で、『相棒』の水谷豊が新たなる“右京”を演じることが明らかになった。

水谷豊インタビュー

とはいっても、本作で水谷が演じる“右京”は、『相棒』の杉下右京とは無関係。原作の登場人物が北白川右京という役名だっただけで、浅田は「これは偶然の一致だったんです。“右京”という役名は、僕が原稿を書いたときには水谷豊さんが演じることを想定して書いていませんでしたから、水谷さんが演じることが決まったときは、運命のようなものを感じました」と説明。一方で、「普段『相棒』シリーズに親しまれている方は、かなり度肝を抜かれるかもしれませんね」と意味深な言葉も。

一方、水谷も「原作を読んだときは、“北白川右京”という役名に、『どうしたらいいんだろう…』と悩んだんですね。ただ、5秒後には『右京のままでいい』と決心がつきました。“右京”という名前にこだわりすぎて、敢えて名前を変えるのは原作にも失礼だと思いましたし、『相棒』と『王妃の館』は全く別の作品。この作品は、そういう小細工をしてはいけない作品だと思って取り組みました」と役名について語った。

本作は、倒産寸前の旅行会社が企てたとんでもない計画を舞台に、それぞれ問題を抱えたツアー参加者たちが繰り広げる騒動を笑いと涙を交えて描いたコメディ映画。水谷が演じるのは天才売れっ子作家・北白川右京役で、新作の取材旅行の為にワケありのパリ・ツアーに参加、持ち前のマイペースさと独特の人柄で参加者たちを自分の世界に巻き込んでいくという役どころだ。

実は水谷が浅田の小説を映画化した作品に出演するのは、意外にも本作が初めて。水谷は、「『ラブレター』や『蒼穹の昴』といった浅田次郎さんの原作は、自分でもやってみたかったと思っていたんです。だから、演じられる人がうらやましいと思っていたんです」と、長年、浅田作品に憧れていたことを告白。また、「浅田作品に今まで出ていなくて良かった(笑)。初めての作品がこの『王妃の館』で『ラッキー!』と思っています」と、本作への思い入れの強さを語った。

『王妃の館』は2015年GWに公開される予定。

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