『凶悪』初日舞台挨拶で山田孝之、ピエール瀧らキャスト陣が出演理由を明かす

『凶悪』初日舞台挨拶。左から池脇千鶴、リリー・フランキー、山田孝之、ピエール瀧、白石和彌監督
『凶悪』初日舞台挨拶。左から池脇千鶴、リリー・フランキー、山田孝之、ピエール瀧、白石和彌監督

映画『凶悪』が9月21日に公開となり、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に主演の山田孝之をはじめ、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督が登壇した。

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同作は、死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴き、真犯人逮捕への道筋をつけた異例の事件を追ったベストセラー・ノンフィクションの映画化。死刑判決を受けながら、自らの余罪を告発する須藤(ピエール)が、雑誌記者の藤井(山田)へ“先生”と呼ばれるすべての事件の首謀者・木村(リリー)の存在を伝えることから物語が幕を開ける。

舞台挨拶では、それぞれが役を引き受けた理由について説明。主人公の雑誌ジャーナリスト・藤井を演じた山田は「藤井の気持ちに変化があり、やりがいがありそうで、すぐにやりたいと思った」と話すと、事件を告発する死刑囚の須藤を演じたピエール瀧は「モデルの死刑囚と遺族の方と間接的に関係を持つのは、それは嫌でした。しかし、監督の堅い決意、リリーさんの誘いもあり悪に引き込まれました」と明かした。

事件の首謀者である“先生”こと木村を演じたリリーは「まずやりたいなと思った。けど、1人は嫌だなと思って、瀧を道連れにしました。僕と瀧を選んだということはシリアスな犯人像ではないので、2人でぶっこんじゃお!って思ったら普段通りの俺らでした」と話し、藤井の妻・洋子を演じた池脇は「難しくてやりがいがありそうと思いこの役を引き受けました。すでにキャストが決まっていたのですごいことになりそうだなと思いました」と語った。

また、この日は、原作者であり主人公・藤井のモデルとなった宮本太一氏からの手紙も紹介された。山田に対しては「殺気迫るものがありました。最初と最後で同じ人とは思えない」、瀧に対しては「実際の死刑囚よりはるかに凶暴で迫力があったことを保証」、リリーに対しては「得体のしれない怖さを垣間見せる絶妙の演技には感服しました。ラストは圧巻でした」、池脇に対しては「『楽しかったんでしょ?』の一言で不謹慎にも楽しんでいたという事実を再認識させられました」とキャスト陣をベタ褒め。監督に対しても「演技力、想像力には何度も唸りました。監督のオリジナリティに満ち溢れている」と絶賛した。

これを受け、山田は「いい意味でも悪い意味でも原作があると比べられるが、純粋に映画として見てもらえてよかった」と感謝の言葉を述べていた。

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