杏「英語のセリフが最大の壁だった」 ⽇本×フィンランド合作『BLOOD & SWEAT』で新境地に挑戦
3ヵ月の現地生活とアクションに挑んだ舞台裏を告白
⽇本×フィンランド共同製作『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』の完成報告会が、3⽉31⽇に駐⽇フィンランド⼤使館にて開催。警視庁捜査⼀課の刑事・涼宮亜希役を演じる杏、フィンランド国家捜査局・FNBIの刑事・ヨン・ライネ役を演じるヤスペル・ペーコネン、脚本と第5話・第7話の監督を務めたダニエル・トイヴォネンが登壇した。
・杏が語るフィンランド生活と撮影秘話、本格国際サスペンス『BLOOD & SWEAT』メイキング映像が公開
本作は、2022年にハリウッドとの共同制作で大きな話題を呼んだ『TOKYO VICE』に続き、WOWOWが新たに挑む海外共同制作プロジェクト。日本とフィンランドを舞台に、国境を越えて発生する連続猟奇殺人事件の真相に迫るクライムサスペンスだ。
W主演を務めるのは、日本で老若男女問わず圧倒的支持を受ける俳優・杏と、ハリウッドをはじめ数々の大作への出演歴を持つフィンランドの国民的俳優ヤスペル・ペーコネン。杏は日本の警視庁捜査一課の刑事・涼宮亜希(すずみや・あき)役、ヤスペルはフィンランド国家捜査局・FBIの刑事・ヨン・ライネ役をそれぞれ演じる。
駐日フィンランド大使館で開催された完成報告会は、タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使の「本作はフィンランドと日本を結びつけるだけでなく、ノルディックノワールと日本のドラマ、両国の文化的なハーモニーも知っていただけるいい機会だと感じています。実は私は、撮影が行われた街・タンペレの出身。自然が美しいタンペレは、撮影地としてパーフェクトな場所だったのではないかと思います。劇中ではタンペレで事件が起きますが、実際は危ない街ではありません(笑)。杏さんに、タンペレでの撮影について、お聞きするのを楽しみにしています」との挨拶から始まった。
続いて、W主演を務める杏とヤスペル・ペーコネン、ダニエル・トイヴォネン監督がステージに登壇した。

本作は、連続猟奇殺人事件の真相を追い、日本とフィンランド、2人の刑事がバディを組んで事件解決へ奔走するクライムサスペンス。杏にとっては初めて英語のセリフでメインキャストを務める連続ドラマでもあり、「英語のセリフが一番大きなハードルでしたが、約3ヵ月間タンペレの街に住み、どっぷりとフィンランドで過ごすという貴重な体験となりました。今回はアクションもたくさんあったので、頭と体の両方を使ってこの作品に挑みました」と本作への思いを語った。
一方、ヤスペルは「自分が演じたヨンは、亜希とフィンランドで一緒に捜査を行う刑事。お互いに頼らないといけないけど、信頼していいのか。その駆け引きやどこまで怪しく見せるかと意識して演じていました」と役どころについてコメントした。
今回が初共演の2人。「フィンランドのおすすめサウナを教えてもらったり、お互いの犬についてお話したりしました」という杏に対し、「フィンランドのサウナにはない言葉。日本のサウナーから生まれた“ととのう”という言葉を教えてもらいました」とヤスペル。笑顔を交わす2人の様子からは、現場の和やかな雰囲気がうかがえた。
2人のキャスティングについては、本作のプロデューサーも務めるダニエル監督が「亜希は、事件のために単独でフィンランドに乗り込むという強い女性。杏さんのイメージにぴったりだなと。ヤスペルさんは、フィンランドではブラッド・ピットや木村拓哉という存在。子どものときの自分に頑張ったら夢がかなうよと伝えたいですね」と語り、杏からはヤスペルのポスターを街でよく見かけたというエピソードも明かされた。
フィンランドでは雪の中での撮影も行われたが、杏は「撮影時間が限られているところに日本との違いを感じました。短い時間でも、メリハリをつけて勢いよく撮影していくのですが、それを実現できるのはチームワークや温かさがあるから。『何を話しているのかな』と私が思わないように、雑談も英語で話してくださったり、『寒くない?』などといろいろ聞いてくださったり。皆さんの優しさで撮影を乗り切れました」と現場の様子を明かした。
また、約3ヵ月間のフィンランド生活について「子ども3人、犬2匹を連れての滞在でしたが、1度も『帰りたい』と思うこともなく、まだ住みたいくらいフィンランドが好きになりました」と振り返り、滞在中は「展望台にも行きましたし、あとはドーナツ! 休日には行列ができるドーナツ屋さんなんですけど、ふわふわでスパイスが効いていてすごくおいしかったなと。休日にはバスで郊外に出かけたこともありました」とエピソードを披露した。
一方、撮影時は2度目の来日だったヤスペルは「10年くらい前に初めて訪れて、日本に恋に落ち、いつかここで働きたいと思っていました。撮影が終わったあとも、日本で過ごせることにワクワクして。夢のような時間でした」と振り返り、今回の来日ではお気に入りのレストランのオーナーと釣りに行く約束をしているという。
また、「僕はフィンランドでサウナレストランを経営しているので、いつか日本でも同じようなオーセンティックなフィンランド風サウナを立ち上げたいと思っています」と今後の展望も語った。
そんなヤスペルは、日本での撮影について「フィンランドと日本は、礼儀正しさやシャイなところが似ていますが、もちろん違うところもたくさんある。撮影の方法に違いを感じるところもありましたが、ベースが似ているので、スタッフの皆さんとは阿吽の呼吸で交流することができました」と語り、両国に共通する価値観がスムーズな撮影につながったと明かした。
その後、ダニエル監督は日本からの参加キャストについて「杏さんを始め、濱田岳さん、高杉真宙さん、早乙女太一さんなど、皆さんの掛け合いを見ながら大船に乗った気持ちになりました。なかでも、國村隼さん。お芝居はもちろん、その声を聞いた瞬間にしびれました。さすがレジェンドだなと」と印象を語った。
國村と久々の共演となった杏も「以前と同じ親子役だったので安心感がありましたが、今回は謎を秘めた親子だったので、お芝居では緊張感のある関係性を作れたのかなと。空き時間は、関西弁でいろいろお話してくださって楽しかったです」と振り返った。
また、本作の注目ポイントについて、完成した映像を一気見したという杏は「2つの国の文化、歴史、カルチャーとミステリーが絡みあうところ。日本とフィンランドには、ヤスペルさんがおっしゃったように親和性があると感じます。あらがいようのない自然の力が日常にあり、自然に対する尊敬の念がある。フィンランドの冬に、緑がきれいな日本の景色。きれいな風景が折り重なりながら物語が展開していきます」と、2つの国でロケを敢行したからこその見どころを語った。
そして、ヤスペルは「2つの国の文化が混ざり合う予測できないストーリー展開。ミステリーとして引き込まれる部分に注目してほしい」と続け、ダニエル監督は「第二次世界大戦から始まるストーリーラインもあり、メインの物語とどう関係していくかも気になるところです」と、伏線を含め細部までしっかり見てほしいと呼びかけた。
また、報告会翌日は4月1日。新生活を始める人に向け、杏は「フィンランドでの撮影を通し、忙しいなかでも自分の時間を持つことが大事だと感じました。皆さんにも、自分の時間を大切にしながら新たなことにチャレンジしていただきたいです」と語り、ヤスペルも「周りに圧倒されることもあると思いますが、自分が切り拓いていくんだという気持ちを持てば楽しめる。そういうマインドを持ってみてください」とエールを送った。
報告会の最後には、ダニエル監督が「ミステリー要素が強く、ネタバレを目にしてしまうと楽しみが半減してしまうので、ぜひリアルタイムで見てください」、ヤスペルが「皆さんに楽しんでもらえたら続編ができると思うので、ぜひ多くの人に広めてください」、杏が「リアルタイムで見ていただいたあとには、ネタバレを気にしつつも感想をSNSなどで届けていただけたらうれしいです」と改めて本作への思いを語った。
『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』はWOWOWにて、2026年4月5日22時より放送・配信スタート(全8話)。
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