ヒュー・グラント、デミ・ムーア、カトリーヌ・ドヌーヴ、大スターたちの波乱万丈な人生

#カトリーヌ・ドヌーヴ#この俳優に注目#デミ・ムーア#ヒュー・グラント

サブスタンス
『サブスタンス』に主演したデミ・ムーア(中央)
(C) 2024 UNIVERSAL STUDIOS
サブスタンス
『異端者の家』
『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』
サブスタンス
『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』

映画・ドラマの主役をはるスターたちのキャリアや演技、生き方を紹介するムビコレの人気コラム【この俳優に注目】。2025年も多くの俳優を取り上げたが、そのなかから特に多く読まれた3人の大スターの記事をあらためて紹介する。

ロマコメ帝王からイケオジ怪優へ、ヒュー・グラントの進化

『モーリス』の美青年ぶりで注目を集め、『フォー・ウェディング』(1994年)や『ノッティングヒルの恋人』(1999年)の大ヒットにより、ロマンティック・コメディに欠かせない二枚目としての地位を確立したイギリスの俳優ヒュー・グラント。その一方、売春スキャンダルで逮捕されたり、ウィットに富んだ発言がときに辛辣と受け止められ賛否両論を呼ぶこともあったが、人気は衰えることはなかった。

『異端者の家』

『異端者の家』 (C) 2024 BLUEBERRY PIE LLC. All Rights Reserved.

65歳を迎えた2025年は、異色ホラー『異端者の家』でサイコパス役を主演し、人気シリーズの最終章『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』では軽妙なプレイボーイ、ダニエル・クリーヴァーとしてスクリーンに帰ってきた。飄々としていながら、常に進化を続けるヒュー・グラントの歩みを2本の記事で振り返る。

『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』

『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』
(C)2025Universal Pictures

イケオジのサイコパス役に震撼! 65歳になった“ロマコメの帝王”の現在地とは

“軽薄な色男”を演じる天才! 名門大学出身、スキャンダルも乗り越えて、映画ファンを魅了しつづける英国俳優

アカデミー賞は逃してもインパクトと魅力は絶大、デミ・ムーア

2025年のハリウッド賞レースで話題を独占したのは、62歳(現在は63歳)のデミ・ムーア。美と若さに執着するヒロインを怪演した『サブスタンス』が話題となり、1月にはゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。そのまま3月のアカデミー賞受賞も期待されたが、番狂わせが起きてしまった。

サブスタンス

『サブスタンス』 (C) 2024 UNIVERSAL STUDIOS

デミ・ムーアといえば、やはり90年の大ヒット作『ゴースト/ニューヨークの幻』の印象が強い。ショートヘアで涙を流す彼女の姿に多くの映画ファンが魅了された。以降、当時の女性俳優では破格のギャラを手にした彼女は、出演作が軒並みヒットするがゆえ、「ポップコーン女優」とも呼ばれてしまう。そんなムーアの生い立ちとキャリア、結婚、離婚など、波乱万丈の人生を紹介。

若さに敗北した賞レース、勝者を称えたデミ・ムーアの境地と見事な女優人生

80代にして第一線を走る美貌の大女優、カトリーヌ・ドヌーヴ

1943年生まれのカトリーヌ・ドヌーヴは、13歳で映画初出演、早くから美貌が話題となり、1964年のジャック・ドゥミ監督のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』で世界的なスターとなった。『昼顔』『インドシナ』など数多くの作品に出演し、80代を迎えた2025年には日本を舞台にした『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』に主演、竹野内豊や堺正章らと共演した。

『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』

『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』
(C)L. Champoussin /M.I. Movies /(C)2024「SPIRIT WORLD」製作委員会

絶世の美女と謳われてもそれに満足することなく、常に新しい才能と組むなど挑戦することを忘れないドヌーヴ。彼女のキャリアは、60年代以降のフランス映画の歩みと重なり、前出の『シェルブールの雨傘』や、早逝した姉フランソワーズとの共演作『ロシュフォールの恋人たち』などの素敵な作品を再び見たくなる。

未婚の母、姉の死、困難を乗り越え、80代の今なお進化を続けるフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴ

彼らの長年の活躍と波乱万丈の人生を知ると、出演作を再び見てみたくなるもの。配信されている作品も多いので、この機会に楽しんでみてはいかがだろうか。