教育の場で暗闇を強いられた少女。祖父が愛する孫を守るため踏み越えた一線とは
#オスカル・カタコラ#ティト・カタコラ#少女はアンデスの星を見た#映画
少女の沈黙が語る真実。新任教師との“事件”が共同体を裁きへ導く
『アンデス、ふたりぼっち』(17年)のオスカル・カタコラ監督の遺作であり、2024年アカデミー賞国際長編映画賞ペルー代表に選出された『少女はアンデスの星を見た』。2025年12月20日より公開される本作より、アザービジュアル3点を紹介する。
・アカデミー賞国際長編映画賞ペルー代表作品『少女はアンデスの星を見た』の場面写真を見る
・【動画】アンデス“女性”の現実、少女はなぜ、裁かれなければならなかったのか…映画『少女はアンデスの星を見た』予告編
オスカル・カタコラ監督の遺作となった本作は、悪しき精霊に囚われた少女の物語。アンデスに息づく生命と死の神秘的な幻想を深遠なモノクロで描き出し、前作に続いてアカデミー賞国際長編映画賞のペルー代表作品に選出された。
舞台は1980年代のペルー・アンデス地域。80歳のドン・エバリスト(セシリオ・キスぺ)は、13歳の孫娘ヤナワラ(ルス・ディアナ・ママニ)の殺害容疑で共同体の裁判所に告発され尋問を受けていた。審問が進むにつれ、ヤナワラは、ある性的暴力を受けた影響で、アンデスの禁足地に棲む悪霊の出現を引き起こし、恐ろしい幻覚を見るようになっていたことが明らかになる。今なお、アンデスの山々に潜む共同体意識と伝統的な信仰を背景にした、少女の悲劇的な物語があぶり出されていく。



オスカル・カタコラ監督は、国内外で高く評価され、将来を期待されていたが、高地での過酷な撮影のなか、本作撮影中に病魔に襲われ、突然亡くなってしまう。そのオスカル監督の意志を引き継いだのは、長年コンビを組み、プロジェクトに応じて監督、脚本、プロデューサーなどの役割を交互に務めてきた叔父のティト・カタコラ監督だった。オスカル監督の急逝の後、ペルー南部プーノ県エル・コジャオの山頂コントゥリリ地区にて、標高4000メートル近い過酷な撮影環境を乗り越え完成させた。
ヤナワラを演じたルス・ディアナ・ママニは、撮影地のコントゥリリ地区でスカウトされ、主役に抜擢された。エバリスト役のセシリオ・キスぺもまた友人の紹介での起用となった。2人とも今作が初めての演技となる。
ルス・ディアナ・ママニは、2024年の国際ガールズ・デーにおいてユネスコと協力し、「私たちには、まだ多くの障害が立ちはだかっている。差別、暴力、質のある教育そして、私たちの声への無関心。私たち少女は自分たちの権利の擁護者になりたいし、なれるのです」というメッセージを述べた。
今回紹介する3点のアザービジュアルは、本編から少女ヤナワラの運命を示唆する印象的な場面からピックアップしたもの。ペルーの先住民の女性たちが身につける山高帽風の帽子とマントを羽織った後ろ姿、水辺を踏み締める足、手を重ね合わせ横たわる姿とヤナワラに待ち受ける過酷な運命を感じさせるものとなっている。
『少女はアンデスの星を見た』は、2025年12月20日より新宿K’s cinemaにて公開、その後全国順次公開。
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