日比谷線脱線事故の被害者に届いた“24年後のラブレター” 実話を映画化、綾瀬はるか主演

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(C)2026 映画「人はなぜラブレターを書くのか」製作委員会
(C)2026 映画「人はなぜラブレターを書くのか」製作委員会
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2000年、営団地下鉄日比谷線中目黒駅構内で起こった列車脱線衝突事故は死者5名を出す惨事となった。その被害者のひとりに、ボクシングの練習に明け暮れる進学校の青年がいた。それから20年の時を経て、青年の通っていたボクシングジムに一通のラブレターが届いた——。実話に基づいた感動の物語『人はなぜラブレターを書くのか』が、国民的俳優・綾瀬はるか主演、国際的な評価の高い石井裕也の監督で映画化されることとなった。

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なぜ彼女はラブレターを書いたのか——

進学校に通いながら、日々ボクシングの練習に夢中になっていた文武両道で正義感の強い少年・富久信介さん。そんな彼と毎朝同じ時間、同じ車両に乗り、想いを寄せていた少女がいた。

それから20年後の2020年。富久さんが通っていた大橋ボクシングジムの大橋秀行会長の元へ見知らぬ女性からメッセージが届く。当時、彼に想いを寄せていたあの少女からだった。そこには当時の彼への想いや通学時の思い出が綴られていた。

この奇跡の物語は、スポーツ報知、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」などで“奇跡の物語”としてとりあげられ、感動の声が多く寄せられた。『人はなぜラブレターを書くのか』は、そんな≪奇跡の実話≫から生まれた物語である。

「ふと思い出して、お手紙を書いています」

寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、24年前に手紙を渡せなかった憧れの人へ手紙を書き始める。

24年前、17歳のナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生・富久信介(細田佳央太)にひそかな想いを抱いてた。

一方、信介は学校帰りにボクシングに夢中な生活を送り、プロボクサーを目指していた。そんな彼らに、運命の日、2000年3月8日が訪れる。

2024年、ナズナからの手紙を受け取った信介の父・隆治(佐藤浩市)。その手紙の中に亡くなった息子の生きた証を確かに感じ、知りえなかった信介の在りし日が明らかになっていく。そして、隆治はナズナに宛てて手紙を綴りはじめる。

愛する者を亡くして生き続けた隆治とナズナとの邂逅により、24年前の真実とナズナが手紙を書いた理由が明らかになる。

予告映像の最後にナズナ(綾瀬)が見せる涙の意味とは。なぜ彼女はラブレターを書いたのか——。

監督の石井裕也は、スポーツ報知に書かれていた〈富久信介さん宛てに数十年ぶりに届いたある女性からの手紙〉の記事を目にし、その動機に強く興味を持ち、今作のプロットをすぐに書き上げたという。

「素晴らしいキャスト、信頼するスタッフたちと共にこの作品を作りました。みんなの思いや力が奇跡的に混ざり合って、結果的に凄い映画が完成しました」と石井監督。

主演の綾瀬はるかも「脚本を読んだ時に涙が止まらなくて、心が揺さぶられました。生きたい、もっと見てたい、家族を愛して、家族に愛されて、生きてきた証のような思いの中で、初恋の人に24年越しのラブレターを書いたのかもしれません。ナズナのラブレターに秘められた物語をぜひ見ていただきたいです」と語る。

若き日の主人公を演じる當真あみは「綾瀬さんが演じるナズナと、どう繋げられたらいいかを監督と話しながら、ナズナが経験し積み重ねた感情を作っていけるように演じました」と語る。

信介役には石井監督作『町田くんの世界』(19年)の演技で高い評価を受けた細田佳央太。信介が通うボクシングジムの先輩・川嶋勝重を菅田将暉、綾瀬演じるナズナの夫役は石井監督が絶大な信頼を寄せる妻夫木聡が演じる。

『人はなぜラブレターを書くのか』は2026年4月17日より全国公開。

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