福士蒼汰「めっちゃええ映画やで、見てな!」 大阪・なんば広場が“楓色”に染まった夜

#楓#福原遥#福士蒼汰#行定勲

『楓』
(C)2025 映画『楓』製作委員会
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』
『楓』

福原遥、行定監督とともに登壇、脚本の印象からスピッツ「楓」への思い出まで

映画『楓』のライトアップスペシャルイベントが11月23日に大阪・なんば広場で開催され、本作でW主演を務めた福士蒼汰、福原遥、そして行定勲監督がサプライズで登場。脚本を読んだ時の印象や本作の見どころなどを存分に語り尽くしたほか、メインイベントではイルミネーションモニュメントのライトアップが行われた。

・福士蒼汰&福原遥が参加した『楓』ライトアップスペシャルイベントの写真をすべて見る

会場となったなんば広場は、かつて道路やタクシー待機場だった場所が2年前にリニューアルオープンし、“映画興行発祥の地・なんば”として文化発信の拠点へと進化してきた。「なんば」は日本の映画興行発祥の地であり、記念碑も建てられるなど映画と深いゆかりを持つエリアだ。

今回のイベントは、映画と街を一緒に盛り上げ、来場者に心が躍るような体験を提供したいという思いから開催。イベント開始前から会場にはスピッツの「楓」が流れ、来場者にはペンライトが配布されるなど、冬の訪れと映画の世界観を感じさせる演出でムードを高めた。

『楓』

MCによる作品紹介を経て、福士・福原・行定監督がレッドカーペットを歩いて登場。集まった観客からは大きな歓声が上がり、フォトセッション後には関西弁で挨拶を交えながらのスペシャルトークショーが行われた。

まずは本作についての話題に。脚本を読んだ際の印象について、福士は「双子役で、もう1人のフリも演じる場面がありました。『楓』という曲から生まれた物語の可能性を感じたり、歌詞のつながりが分かって曲の聴き方が変わりました」とコメント。

福原は「とても切なくて胸がぎゅっとなる作品です。誰もが経験する別れや喪失を包み込み、見終わったあとに前向きな気持ちになれる温かさがあります」と語った。

スピッツとのやり取りや、原案となった楽曲「楓」への思いについて、行定監督は「スピッツさんは日本を代表するバンドです。試写会ではほとんど会話がありませんでしたが、終わった後に僕と会って話すのが緊張したと聞きました。『楓』は草野さんが30年前に静かな曲として書いたもので、30年前の自分に“いつか映画になるよ”と言ってあげたいくらい美しい映画だと言ってくださったと聞き、とても嬉しかったです」と特別なエピソードを明かした。

『楓』

続いて、お互いの“意外な一面”や撮影中のエピソードへ。福士は「福原さんはピュアでまじめな方で、亜子に対しても愛を注いで演じていると思いました。それから編み物がお好きで、ニュージーランドでもウールを買って編み物をされていました」と証言。

福原は「福士さんはストイックで努力家ですが、意外とお茶目な一面があります。おうちのシーンではぬいぐるみに話しかけていて、緊張をほぐしてくれました(笑)」と、ムードメーカーとしての福士の一面を明かした。

映画の見どころについて、福原は「ニュージーランドの景色をぜひ楽しんでください。テカポ湖は日によって表情が違い、大スクリーンで見ると胸に迫ります」と紹介。

行定監督は「約20年ぶりに実直なラブストーリーを作りました。楓の花言葉“遠慮”のように、お互いに踏み込めない距離感を丁寧に描いています。情緒的なものを大切にし、見る人それぞれの感情に触れられる作品です」とアピール。

福士は「人間らしい恋愛とドラマが描かれています。劇中で“慮る”という言葉が登場しますが、それぞれがお互いを“慮る”姿が輝いて見える。恋愛映画であり、人間ドラマでもある作品です」とコメントし、「めっちゃええ映画やで、見てな!」と関西弁で呼びかけた。

さらにトークテーマは「なんば」へ。大阪・ミナミの中心である「なんば」についての印象や思い出について、福士は「以前、ドラマの撮影で2ヵ月ほど大阪・なんばに滞在していました。お気に入りの創作和食店があって週1で通っていました」と振り返った。

『楓』

今回のコラボレーションについて行定監督は、「映画は同じ空間で見ることで生まれる熱量が大事です。この場所は活気があり、映画のような街になると思います」と語り、12月から南海電鉄の駅や車内に映画ポスターが掲示される予定であることも発表された。

集まった観客に向けて、行定監督は「12月19日公開です。冬に見ると心が温まる作品で、スピッツをはじめ4曲の音楽がリフレインします。劇場の素晴らしい音響でぜひ楽しんでください」とメッセージ。

福原は「亜子と涼が大切な人を失った後、どう自分と向き合うか注目してほしい。見終わったあと、大切な人をもっと大切にしたくなる作品です」、福士は「劇中で4回『楓』が流れ、それぞれ違う色味があります。劇場で聴くと曲の新しい表情が感じられると思います」と締めくくった。

『楓』

イベント後半には、来場者限定の“10秒撮影タイム”がサプライズで実施され、会場からは大きな歓声が上がった。続くライトアップ点灯式では、福士・福原・行定監督によって“プレゼントボックス型イルミネーションモニュメント”が点灯。来場者も「楓色」のペンライトを掲げ、広場全体が“楓色”に染まり、登壇者と会場が一体となる美しい光景が広がった。

『楓』は2025年12月19日より全国公開。