小説のために、僕は男娼になった。映画『セバスチャン』が描く、愛と喪失の記録

ルーアリ・モリカ、夜を彷徨う──セックスワークと創作の狭間で揺れる魂
セックスワーカーたちの新しい価値観にフォーカスした、フィンランド出身の新人監督による問題作『SEBASTIANセバスチャン』より、ポスタービジュアルイメージと予告編を紹介。イギリス映画界待望の新星ルーアリ・モリカが、小説家とセックスワークの狭間で揺れる美少年を赤裸々に熱演する。
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ロンドンに住み、将来を嘱望されている若い作家志望のマックス。彼はデビュー作となる長編小説をリアルなものとするために、“セバスチャン” という名前で男性相手のセックスワークの世界に足を踏み入れる。職業を通して体験する未知の世界。様々なクライアントと接していく内に、マックスとセバスチャンの境界線を次第に見失っていく…。
マックスを演じるのは、スコットランドとイタリアをルーツに持つルーアリ・モリカ。人目を惹く美しい容姿とナイーブな内面を持つ主人公マックスを、繊細かつリアルに演じた彼は、本作がサンダンス映画祭で上映されると作品の評価とともに大きな話題を集め、マーベルのテレビシリーズ『ビジョンクエスト』の主要キャストにキャスティングされるなど、話題作のオファーが殺到。今後の活躍が期待されている。

監督のミッコ・マケラはフィンランド出身の新人監督で、アメリカ最大のインディーズ映画サイト「インディワイアー(IndieWire)」が、注目のLGBTQ映画監督ベスト25に選んだ逸材。モーリス・ピアラ、シルリ・コラール、フランソワ・オゾン、オリヴィエ・アサイヤスなどヌーヴェルヴァーグ以降のフランス映画に影響を受けた彼は、本作でもポストヌーヴェルヴァーグの世界観を投影している。
今回の題材を選んだ理由として、マケラ監督は「2010年頃からロンドンではセックスワークに従事する若者たちが、主体的にその職業についていることを知った。生活苦や能力の問題で仕事を選んでいる訳ではない。そこが同じカテゴリーの他の作品と違う新しい視点なんだ」と語っている。

今回公開されるポスタービジュアルは、今年26歳になる主演ルーアリ・モリカの絵画のような美しい表情を捉えたもの。淡いブルーのタイトルロゴと相まって強い印象を与えるデザインに仕上げられている。

また予告編は、今回初の試みとして、米キノローバー社がべースを制作し、東京藝術大学大学院インターンシップの学生が仕上げを担当。主人公の夢と現実がロンドンの街で漂流する様を、スリリングにまとめ上げている。
『SEBASTIANセバスチャン』は2026年1月9日より全国順次公開。
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