高杉真宙、佐々木蔵之介に「怒られながらやっていました」!? 『盤上の向日葵』撮影時の思い出振り返る

柚月裕子の同名小説を原作に、坂口健太郎と渡辺謙の魂の演技バトルで魅せるヒューマンミステリー『盤上の向日葵』。話題となっている本作の公開を控え、都内劇場でジャパンプレミアが行われた。
・坂口健太郎、渡辺謙と初共演!『盤上の向日葵』で演じるのは異色の天才棋士
マイカーでの移動がかけがえのない時間
登壇したのは、まずアマチュアからプロ棋士へと異例の昇進を遂げた主人公の天才棋士・上条桂介役の坂口健太郎、坂口とは初共演で、将棋指しとしては超一流だが人間として最低な伝説の賭け将棋の真剣師・東明重慶を演じる、日本映画界を代表する名優・渡辺謙のふたり。
さらには映画オリジナルキャラクターで過酷な運命と戦う桂介を愛し見守る元婚約者、宮田奈津子役の土屋太鳳、現場に残された希少な将棋の駒を手掛かりに事件の真相を追い、桂介の過去を解き明かす刑事・石破剛志役の佐々木蔵之介、彼と共に行動し自身もかつてプロ棋士を目指していた若き巡査・佐野直也役の高杉真宙に加え、小日向文世、音尾琢真、熊澤尚人監督らが姿を見せた。
坂口は「今日は華やかな雰囲気でジャパンプレミアが出来て光栄です。重いテーマの物語ではありますが、とてもいい雰囲気の中で撮影していたので、登場人物たちの生き様が皆さんの心に残ってくれたらいいなと思います」と挨拶。桂介に大きな影響を与える賭け将棋で裏社会に生きた男・東明重慶役の渡辺も「久々に血生臭い映画になりました」と宣言した。
謎の白骨死体の事件捜査を担当するベテラン刑事・石破剛志役の佐々木は「熊澤監督から言われたのは“昭和の刑事で泥くさくて足で稼ぐんだ”と。刑事部屋も締め切ってスモークを焚いて、でも向日葵が咲く季節ですよ? ずっと暑いんです。でも“汗をもっとかいてくれ”と。しかも口汚くてハラスメント講座しないと一発アウトなことを言ったりして。嫌な役やな~! と。もっと優しい言葉をかけろよ! と思いながらやっていました」と強烈な役柄に苦笑いだった。
さらにそんな石破と事件捜査を担当、バディとなる巡査・佐野直也を演じた高杉は「蔵之介さんに怒られながらやっていました…あ、石破剛志さんにだった」と笑わせつつ「蔵之介さんとは撮影中1週間くらい毎晩食事に連れて行ってもらった」と回答。
桂介の小学生時代に将棋を教えた恩人・唐沢光一朗役の小日向は「最近は日本映画が活気づいている中で、素敵な作品に参加できて嬉しいです」と満足げ。
桂介の父親・上条庸一を演じた音尾は、坂口との灼熱のガチンコ場面に触れて「真夏の炎天下の中でぶつかり合いましたが、坂口君は普段から優しい方で。大変なシーンなのに合間に僕のことを気遣ってくれて…大好きになりました!」とゾッコンの様子。
熊澤監督は先日行われ、大盛況だった釜山国際映画祭でのワールドプレミアを振り返り「上映後にスタンディングオベーションをいただいた時は感動。その熱にビックリしました」と感激しきりだった。
本作において「人生を賭けて熱くなれるもの」として将棋が描かれていることにちなんで、「これなしでは生きていけない、イチ推しのもの」を発表。
渡辺謙が「阪神タイガース」と答えるなど、各自思い思いの回答を見せるなか、近年立て続けに話題作へ出演している高杉は、マイカーでの「移動時間」と答え、その多忙さをうかがわせた。
最後に主演の坂口は「きついシーンも目をそむけたくなる瞬間もあるかもしれませんが、僕らの生き様を見届けてください」とコメント。観客の拍手の渦で、プレミアを締めくくった。
『盤上の向日葵』は2025年10月31日より全国公開。
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