草彅剛「今でも“出発進行!”って言っちゃう」 『新幹線大爆破』劇場公開記念舞台挨拶にサプライズ登壇
#Netflix#新幹線大爆破#映画#樋口真嗣#草なぎ剛#草彅剛

樋口真嗣監督との絶妙な掛け合いにファンも爆笑
期間限定上映中のNetflix映画『新幹線大爆破』の劇場公開記念舞台挨拶が、10月15日に開催。事前アナウンスされていた樋口真嗣監督に加え、主演の草彅剛もサプライズで登壇し劇場公開の喜びを存分に語り合った。
・草彅剛、遺品整理人に! ドラマ『終幕のロンド ーもう二度と、会えないあなたにー』に要潤ら出演決定
10月15日)、グランドシネマサンシャイン池袋では、1日限りのDolby Atmos上映が実施された。平日夜の上映回にもかかわらず、会場には大勢のファンが詰めかけ、満席となった。
上映終了後、興奮冷めやらぬ会場に、樋口監督と、登壇が予告されていなかった主演の草彅剛がサプライズ登場。どよめきとともに黄色い歓声が上がり、ふたりには割れんばかりの拍手が送られた。観客の反応に、草彅と樋口監督は満足そうな笑みを浮かべながら、笑顔で手を振っていた。
草彅は「今日はちょっと雨も降って足元の悪い中、劇場に駆けつけてくださりありがとうございます。短い時間ですが、上映も終わった後なのでネタバレも含めて楽しい時間を過ごしましょう」とにっこり。
一方、樋口監督は「ええと…まあ僕の話はいいんですよ、僕が話す時間がもったいない!」と言いながら、なぜか映画館スタッフの制服を着て登場。「実は今日、グランドシネマサンシャイン池袋の制服と名札をお借りしまして、今日はマチダです」と照れ笑いを見せた。
昨日から音響調整のためにグランドシネマサンシャイン池袋に通っているという樋口監督について、草彅は「みなさん、スクリーンでの上映楽しんでいただけましたか? 家で見るのもいいけど、劇場の迫力、すごいよね! 監督がまた音響とか調整して頑張って準備したんです!」と代わって苦労を語り、客席からは大きな拍手が湧き起こった。
映画の撮影時を振り返ろうとすると、次々とエピソードがあふれ出すふたり。まず草彅が「高市は車掌だから『出発進行!』ってセリフを劇中でも宣伝でも言うことが多かったじゃないですか。今でも新幹線に乗るときに一人で言ってしまうんです。隣の人に変な目で見られる」と私生活への影響を告白。
すると樋口監督が「実は撮影前からJR東日本さんで研修を受けたんですよね。教える人によって手の角度のこだわりがあったりして、おもしろかったよね」と明かした。
草彅は「現場でもJRの方に細かく指導をいただいたら身に沁みついちゃって大変」と苦労を思い返しながらも、楽しそうに話していた。
大規模な撮影の裏側について話が及ぶと、樋口監督は「実際の新幹線でも撮影はしていますが、セットとして実寸大の車両を2両ほど作ったんです。だからリアルな撮影ができたんですが、実寸大だからセッティングも大変でした。そして新幹線を止める水タンクもあったんですが、あれもスタッフ30~40人で動かすなど大変な撮影でした」と、膨大な労力を割いたことを振り返った。
草彅は「松尾(諭)さん演じる後藤が、細田(佳央太)くん演じる藤井の体が衝撃で浮きそうになるところを抑えるという、ほんの数秒の、下手したら一瞬しか目に入らないというカットがあったんですが、松尾さんをワイヤーで吊って引っ張る人たちと水をかける人たち、そして窓ガラスの破片に見立てたものを投げる人たちとで、総勢50人くらいの人力で撮影していたんです。人件費も含めてたぶん一番お金がかかっているカットだったので『僕がやりたい! なんで僕じゃないの?』とずっと言っていました。僕のカットはまったく人件費がかかってなかった!」と、嫉妬心をあらわにしていた。
草彅が「クライマックスだった」と語るシーンは、高市と豊嶋花扮する柚月が対峙する場面。命と向き合う緊迫したシーンでもあったため、樋口監督は前日の撮影後にリハーサルを提案したという。2~3時間ほど行い翌日の撮影に備えたが、次の朝もまたリハーサルが行われたそうで、草彅は「朝から撮影するから前の日の夜に練習したと思ったのに、現場に入るなり監督が僕と豊嶋さんを座らせて身の上話を始めるんです。『俺は高校時代にノストラダムスの予言を信じていたのに裏切られた』とか『大人が嫌いだった』とかなんとか高校生の頃からの生い立ちを話しはじめて。僕も豊嶋さんもぽかーんとしてたけど監督が『そういう思いを役に込めてほしいんだよ』と話しながら泣いてたので、しっかりやらなきゃと再び気合をいれていたら、監督が『じゃ、昼飯食ってから撮影ね』と。今撮らないの!?」と、びっくりしたエピソードを明かした。
その瞬間を思い出しながら盛大にツッコミを入れた草彅に、観客は大爆笑。樋口監督は「ごめんごめん」と平謝りだったが、草彅は「でもおかげでいいシーンが撮れました」と、樋口監督と熱い抱擁を交わした。
樋口監督からは、草彅のあるシーンでの細かい演技に対する指摘も飛んだ。「JRの職員さんは絶対にポケットに手を入れてはいけない、というルールがあるんです。草彅さんはジーニストだから、普段、実は自然とそのポーズをしていることがあります(笑)。撮影では我慢してもらっていたんですが、1シーン、思いっきり手をポケットに突っ込んでいるシーンがあるんです」と暴露。
「えっ、ほんとに! 気づかなかった!」と焦る草彅だったが、「斎藤工さん演じる総括指令長の笠置と電話を切ったあとだったから、『もう俺はJR職員の顔を捨てる』という決意表明の演技なのかな?と思っていたけど違ったのか!」と、無意識のお芝居であったことが明かされ、ふたりで笑い合った。
また舞台挨拶では、本作がアジア太平洋地域の優れたコンテンツに贈られるアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードの主演男優賞、作品賞、撮影賞(フィクション部門)、サウンドデザイン賞の4部門で、日本代表として選出されたことが発表された。12月の受賞結果の発表を前に、「みんなが応援してくれたらたぶんいい結果になるので、引き続き応援よろしくお願いします」と客席に呼びかけた。
イベントの最後に草彅は、「初めてのNetflix、そして『日本沈没』(06年)から20年という月日を経て、大好きな樋口監督とまたご一緒することができたという思い出深い作品になりました。出発進行という高市の言葉どおり、自分の人生もまだまだ走り続けていきたいですし、監督とも今度は20年といわずもっと早く、楽しいレールにのって素晴らしい未来に作品を残していきたいです」と思いを語った。
続けて樋口監督は「劇場で見るのはやっぱりいいねと思ったり。これからも配信で楽しんでいただけると嬉しいです」とメッセージ。フォトタイムの間も仲良しなふたりの会話は止まらず、終始和やかなイベントとなった。
『新幹線大爆破』はイオンシネマ シアタス調布、イオンシネマ シアタス心斎橋にて2週間限定公開、Netflixにて独占配信中。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
『中島みゆき 劇場版 LIVEセレクション2』ムビチケオンラインを1組2名様にプレゼント!
応募締め切り: 2025.11.03 -
【キャスト登壇】舘ひろし主演『港のひかり』東京プレミアイベントに10名様をご招待!
応募締め切り: 2025.10.17