高杉真宙がうつむきながら家族を思う——『架空の犬と嘘をつく猫』映画祭限定ビジュアル解禁

#架空の犬と嘘をつく猫#高杉真宙

(C)2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
(C)2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
(C)2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会

高杉真宙主演、森ガキ侑大監督最新作『架空の犬と嘘をつく猫』が、世界15大映画祭のひとつタリン・ブラックナイト映画祭の公式コンペティション部門に選出、ワールド・プレミアが開催されるにともない、映画祭限定ビジュアル、場面写真が解禁された。

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不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい家族のかたち

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事故で亡くした弟を追い求め、空想の世界で生きるようになった母のために、まるで弟が生きているかのような“嘘の手紙”を書き続けてきた羽猫家の長男・山吹。

そんな彼を取り巻く羽猫家には、変わってしまった母を受け入れられず、愛人のもとに逃げる父、裏山に遊園地を作ろうと現実離れした夢を語る祖父、骨董屋の仕事で“嘘”を扱っている祖母がともに暮らしており、唯一まともに見える姉の紅は「嘘と嘘つきが嫌い」とすべてに対して反抗している。

機能不全”の羽猫家の約30年間——不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい、そんな家族のかたちを描く物語だ。

原作は『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。脚本は『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が担当。

そして、主人公・羽猫山吹を演じるのは、映画『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』、『盤上の向日葵』、テレビドラマ『ロイヤルファミリー』と出演作が相次ぎ、現在大活躍中の高杉真宙だ。

その他、山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華、山吹の初恋の相手、遠山かな子を深川麻衣が演じるほか、母・雪乃を安藤裕子、姉・紅を向里祐香、父・淳吾を安田顕、そして祖母役に余貴美子、祖父役には柄本明、さらにはヒコロヒー、はなわら幅広い世代の実力派俳優・タレントたちが集結した。

本作のメガホンを取る森ガキ監督は、『愛に乱暴』などで世界の映画祭を席巻する注目監督。

本作が選出されたエストニアで開催されるタリン・ブラックナイト映画祭は、その長編デビュー作である『おじいちゃん、死んじゃったって。』が上映された思い出の地でもある。

解禁された映画祭限定の特別ビジュアルは、高杉演じる山吹が一人うつむく先、母、父、姉、祖父、祖母ら羽猫一家がそろっているが、どこかバラバラでいびつな雰囲気。

だが、それでも家族と向き合いながら成長していく山吹を象徴しているかのような、不思議なデザインだ。

以下、ワールドプレミアに向けての高杉、森ガキ監督のコメント。

■高杉真宙(羽猫山吹役)

今回タリン・ブラックナイト映画祭に出品が決定したとのことで、撮影していてそんな機会をいただけるとは思っていなかったので、突然の報告に、驚いているのと同時に、本当に嬉しく思います。

ワールドプレミアでの初上映、多くの方に見ていただけることを願います!

■森ガキ侑大監督

タリン・ブラックナイト映画祭は、僕にとって本当に特別な映画祭です。

2017年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で参加して以来、再びこの地に戻れることを心から嬉しく思っています。

『架空の犬と嘘をつく猫』は、“家族という不思議な集合体”を描いた作品です。

愛や優しさがある一方で、嘘や沈黙もまた家族をつなぐ。

そんな矛盾の中にある人間らしさを、スタッフ・キャスト全員で丁寧に掘り下げました。

そんな映画がエストニアのタリンにてコンペティション作品として選出、そしてワールドプレミアを迎えることを誇りに思います。

国や言葉が違っても、見る人それぞれの心の中にある“誰かとの関係”に触れる映画になればと思っています。

『架空の犬と嘘をつく猫』は2026年1月9日より全国公開。