エロスと暴力に彩られた世界、悪行三昧の少年たちと彼らを躾ける謎の男との関係は?

「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」
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ジェンダーと身体表現を揺さぶるラディカルな作品群を上映

ジェンダーや身体表現を根底から揺さぶり続ける、フランスの異端映画監督ベルトラン・マンディコの唯一無二の映像世界を体感できる特集上映がついに日本上陸。世界各地の映画祭で熱烈に支持されている作品群を集めた「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」より、上映作品である『ワイルド・ボーイズ』をメインとした本特集の予告編を紹介する。

・「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」のポスター&場面写真をすべて見る

・【動画】悪行三昧の美しい少年たちが無人島でジェンダーの境界線を越える/映画『ワイルド・ボーイズ』予告編

今回紹介する予告編では、「カイエ・デュ・シネマ」誌でベストワンに選ばれたマンディコ監督の長編デビュー作『ワイルド・ボーイズ』の映像が映し出される。不穏な空気を漂わせながら、5人の悪童たちによる卑劣な行為と、彼らを躾ける謎の男“キャプテン”の姿が描かれる。

「ジャンルを超える目も眩むような叙事詩」というキャプションの通り、挑発的に視覚と聴覚を揺さぶるショットと音響が続き、画面はモノクロームからサイケデリックな色調へと自在に変化していく。

「何より美しい幻覚」というフレーズを残して『ワイルド・ボーイズ』の予告編が終わると、続いて『アポカリプス・アフター』や短編集『ホルモンズ』、さらにヤン・ゴンザレス監督の『アイランズ』の抜粋が印象的に繋ぎ合わされ、予告編は幕を閉じる。

視覚・音響・身体表現を駆使し、まるで夢の中を漂うような感覚をもたらす現代映画において、マンディコは極めて特異かつ鮮烈な存在だ。ストーリーテリング以上に、ビジュアルや身体、声、音といった「知覚」を重視し、映画を“夢”や“幻覚”として提示するそのスタイルが予告編からも鮮明に伝わってくる。

どの作品も、ジェンダーやアイデンティティ、身体性といったテーマへのラディカルなアプローチに貫かれており、唯一無二の映像世界を展開する本特集をぜひ楽しんでほしい。

「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」

■『ワイルド・ボーイズ』ベルトラン・マンディコ監督/2017年/110分

『カイエ・デュ・シネマ』誌でベストワン。怪奇と幻想の世界を創り続けるフランスの鬼才ベルトラン・マンディコのエロスと暴力とアートに満ちた長編初監督作。

「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」

■『アポカリプス・アフター』ベルトラン・マンディコ監督/2017年/37分※『アイランズ』と併映

『ワイルド・ボーイズ』のベルトラン・マンディコ監督。時代の終焉を描いたファンタジー映画の撮影が終了したセットを舞台に、SF、エロス、モンスター、ホラーといった諸ジャンルが混然一体となった異世界が展開される寓話的傑作。

「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」

■『アイランズ』ヤン・ゴンザレス監督/2017年/24分※『アポカリプス・アフター』と併映

2017年カンヌ映画祭クィア・パルム短編映画賞受賞。『ワイルド・ボーイズ』のベルトラン・マンディコが「モンスターデザイン」としてクレジット。現代フランス幻想映画の旗手の1人、ヤン・ゴンザレス監督が愛と欲望を幻想的に描く。

「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」

■『ホルモンズ』ベルトラン・マンディコ監督/2013〜2020年/82分※6本の短編から構成

エロスとタナトスがないまぜの倒錯的なダイナミズムが漲る短編集。エリナ・レーヴェンソン主演。『憂鬱な警官』2016年/12分、『先史時代のキャバレー』2014年/10分、『乳の露出狂の思い出』2014年/9分、『処女はまだ生きているのか?』2015年/9分、『フェミニズム 突風 そして政治』2020年/10分、『ホルモンの聖母様』2015年/32分

特集上映「ベルトラン・マンディコ特集 ピンク・ネオン・アポカリプス」は、2025年10月4日よりシアター・イメージフォーラムにて開催。