『国宝』が米アカデミー賞国際長編映画賞日本代表作品に! 李相日監督作品は『フラガール』以来2度目の選出

#アカデミー賞#国宝#第98回アカデミー賞

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

先日、公開77日間で観客動員数782万人、興行収入は110.1億円を記録。邦画実写としては22年ぶりの100億円突破を果たした映画『国宝』。このたび、2026年に開催されるアメリカの第98回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に選出された。

・吉沢亮×横浜流星『国宝』が歴代邦画実写第2位の記録達成! 観客動員782万人、興行収入110.1億円を突破

社会現象を呼んだ作品が、どのような評価を受けるのか?

ベストセラー作家・吉田修一が、本作の歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の元で3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた『国宝』。

『フラガール』(06年)など人間ドラマに定評のある李相日が監督を務め、原作者の吉田も「100年に一本の壮大な芸道映画」と認めた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄(吉沢亮)は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。

そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介(横浜流星)と出会う。

正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記が、壮絶で胸が熱くなると見る者を圧倒。

多くのリピーターを呼び、日本の実写映画としては脅威の興行収入100億円超えを果たし、もはや社会現象とも言えるムーブメントとなっている。

今回、アメリカ・アカデミー賞の代表作となった本作、監督の李相日にとっては『フラガール』以来、2度目の代表作品だ。

今後は、アメリカ・アカデミー会員の審査を経て最終選考の15本が発表され、さらにそこから5本に絞られたノミネート作品が発表される。

受賞作が発表される第98回アカデミー賞授賞式は、2026年3月15日(現地時間)行われる予定だ。まさに『国宝』級の映画となった本作がどのような評価を受けるのか、期待は高まる一方だ。

『国宝』は現在公開中。